ビジネス

2019.12.03

「物語」と「キャラ」でオモチャを売る、世界的玩具メーカー

玩具メーカー「ハズブロ」CEO ブライアン・ゴールドナー

「マジック:ザ・ギャザリング」は習得するのは簡単なカードゲームだが、じつに奥が深い。誕生してから26年経ついまも、世界で屈指の人気を誇る。

米玩具メーカー「ハズブロ」にとってはまさに“ドル箱”商品だ。1993年に発売されて以来、延べ3800万人が遊んだ経験をもち、投資会社キーバンク・キャピタル・マーケッツの調べによると、推定5億ドルを売り上げている。

「我々は常に長期的視点で考えている」と話すのは、同社のブライアン・ゴールドナーCEO(56)だ。

「将来的に下す決断も、すべて消費者が興味をもつ3〜5年先の未来を考えてのことなのです」

ゴールドナーは、昔からの看板カードゲームを育てる一方で、「マイリトルポニー〜トモダチは魔法〜」『トランスフォーマー』などのヒット商品を人気テレビアニメやハリウッド映画に仕立て上げた。

「誰もが素晴らしい物語やキャラクターがいる、質の高いコンテンツを求めている」と彼は語る。

「当然、我々にはありますよ」


ブライアン・ゴールドナー◎米ロードアイランド州に拠点を置く玩具メーカー「ハズブロ」のCEO。2000年に同社に玩具・ゲーム部門の責任者として入社後、08年にCEOに就任。自社工場を売却し、製造ラインを外注することでコスト削減を図る一方で、メディアミックスの手法で収入源を多角化し、玩具の売り上げを伸ばすことに成功した。

文=マット・ペレス 写真=アーロン・コトフスキー

この記事は 「Forbes JAPAN 「スポーツ × ビジネス」は、アイデアの宝庫だ!12月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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