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フォーブス・イスラエルは昨年、イスラエル国内の「テロ組織」に取材し、「資金の大きさ」で評価する歴史的な記事を掲載した。

記事の中では、第2位の組織の資金源「麻薬」について詳細にレポートされている。この組織が活動するアフガニスタンで生産されるヘロインは年400トン。アヘン輸出は国のGNPの12%。組織が牛耳る強力な「麻薬生産ライン」が存在し、流通ルートは世界を網羅するという。日本にも──。

このたび念願の翻訳許諾がフォーブス・イスラエルから取れたため、以下転載する。

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オリジナル記事の元となったフォーブス・イスラエル2017年12月号表紙


第2位「タリバン」のデータ

主な活動目的:アフガニスタンにおけるイスラム国の確立
活動地域:アフガニスタンおよびパキスタン
強み:主にアフガニスタンとパキスタンに何万人もの支持者とメンバー
主な資金源:寄付金、麻薬の製造および販売(特にアヘンの栽培とヘロインの製造)、金属盗掘、みかじめ料、身代金、税金

タリバンの存在感と影響力は「2001年以来最大」

アフガニスタンの奥地に潜入していた欧米の諜報部員の証言によると、タリバンは近代史に置いてもっとも目覚ましい軍事的・組織的回復を見せたという。

アフガニスタン最大の民族、パシュトゥン系のこの原理主義組織は2001年、アメリカによる侵攻で壊滅させられ、敗北を喫したかに見えたが、最終的には再び浮上し、静かに力を取り戻しながら国内のアメリカとNATO勢力に対し蜂起の準備をしてきた。

2015年末、国連はタリバンの成長力について警告を発し、アフガニスタン国内におけるその存在感と影響力が「2001年以来最大となっている」と述べている。

また、アフガン国内13の州のうち4州でタリバンの勢力が強まっているため、アフガニスタンに派遣されている部隊に対して、「すぐさま退避するように」との緊急指示も出された。安全保障の専門家らは、治安情勢の悪化にかんがみれば、アフガニスタン国内の半数以上の地域が、危険度が「高い」もしくは「深刻である」に区分されるとみている。

そして2年後、状況は急速に無秩序な混沌へと陥りつつある。テロ攻撃はますます頻度と過激さを増し、犠牲者の数も年々劇的に増えている。そしてテロ組織は現地での地盤を固め、影響力を強めるばかりだ。

文=イタイ・ゼホライ 翻訳=松本裕/株式会社トランネット 編集=石井節子

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