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ある専門家による報告が、現在のアフガニスタンが世界の麻薬活動の主軸をどのように構成しているかを明らかにしている。

「アフガニスタンでアヘンを育てるために使われている土地の広さは、中南米でカカオを育てるのに使われている土地を上回る」のだそうだ。合計で毎年400トンものヘロインがアフガニスタンで作られており、アヘン輸出の正味価格は国のGNPの12%程度を占めている。

労働人口の8分の3が麻薬産業に従事

国連安全保障理事会に提出された報告によれば、およそ300万人のアフガニスタン人が直接的あるいは間接的に麻薬産業に携わっている。アフガニスタン全体の労働人口が約800万人ということを考えると、これは想像を絶する数字だ。

尽きることのない「麻薬という金鉱」は莫大な金を生み出す。タリバンは指一本動かすだけで自由に使えるこの財源の可能性に、改めて着眼した。

過去にはアヘンの栽培、精製、取引を他者に任せてみかじめ料だけ徴収して満足していたタリバンだが、今では生産チェーン全体において主体的な役割を担い、南部ヘルマンド州(タリバンが完全に支配している地域だ)の広大なアヘン畑から、製品が外国へ輸出されるところまで、すべてに関与している。

タリバンがあるところ=アヘン畑

「麻薬の製造におけるタリバンの徹底的な活動には疑いの余地がありません」

フォーブス・イスラエルの独占インタビューに応えて語ったのは、国連の特別対策委員会の調整チームリーダーの務める、安全保障理事会のハンス=ヤコブ・シンドラー博士だ。

本委員会は国連安全保障理事会が任命したもので、タリバンやISIS、アル・カーイダを含む多くのテロ組織の経済・金銭的活動のモニタリングが任務だ。


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「タリバンがいるところ、アヘン畑があります。そしてアヘン畑があるところ、タリバンがいる。これは100%の事実で、その『重複』はパーフェクトです」とシンドラー博士はいう。

文=イタイ・ゼホライ 翻訳=松本裕/株式会社トランネット 編集=石井節子

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