ビジネス

2019.12.01

若手起業家にインタビュー 成功を収める上で必要なものは?

Jacob Lund / Shutterstock.com

起業家として成功するには、自分が熱中できる問題を特定しなければならない。起業家のガレン・カーランメイソンにとっては確実にそうだった。

大学院生だったカーランメイソンは、スーパーで健康的・倫理的・持続可能な食品を選ぶことに熱意を燃やしていたが、この問題を解決するのに役立つツールを見つけることができなかった。これこそ、彼が起業を決めた理由だ。

私は先日、消費者による食品の選択を支援する情報を提供する企業、グリーンチョイス(GreenChoice)の創業者であるカーランメイソンを私のポッドキャストに迎え、同社のことや全体的なキャリアのこと、起業に関心がある若者に対するアドバイスについて尋ねた。次の会話はインタビューの短い抜粋で、分かりやすいよう編集・要約されている。


──カーランメイソンさんは経営学大学院に行かれましたが、会社の最高経営責任者(CEO)になることや、それに伴うあらゆる側面に対して訓練をされたことはおそらくなかったのではないでしょうか? これまでに直面した課題の中で、事前に予測していなかったものは何ですか?

私は間違いなく、CEOや創業者になる訓練を受けていなかった。しかし、人は取り組みながら学ぶものだ。未知のものに対するリスクを受け入れる意思があれば、私は本当に誰でも起業できると信じている。

──初期段階では失敗をしましたか?

もちろん。商品の構築に時間をかけ過ぎたのがおそらく失敗だった。初期段階では、人々の価値観と特定の商品を引き合わせるのに役に立つPDFやニュースレターを配布し、はるかにシンプルな方法で進めることができただろう。しかし、私たちは最初からモバイルアプリを使うことにしてしまった。これは、問題解決方法として最も簡単な選択肢ではなかった。

──起業により学んだリーダーシップの教訓は何ですか?

大きな教訓の一つは、採用と起業の両方における労働倫理の重要性だ。ある特定のものに強いひらめきを感じ、意欲を燃やすことができれば、人はより勤勉に働くようになる。これは大きな差をもたらすため、強みとなる。

──自分が情熱を燃やすものはどのように見つけたのですか? なかなか見つけられない人にはどのようなアドバイスをしますか?

一つ重要なのは、情熱を文脈の中で捉えること。会社を作るために一生涯の天職を見つける必要は必ずしもない。自分が今、何に情熱を燃やしているかを自問しよう。今あなたがわくわくするものは何だろう? あまり遠い未来のことを考えるのは非現実的だ。成長するにつれ、あなたやその関心、情熱が変化するかもしれない。そのため大事なのは、今現在自分がわくわくするものを探し、それを受け入れて、自分を導いてもらうことだ。

翻訳・編集=出田静

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