海外向けショッピングサイトの共同設立者兼CEOの沈学華(シェン・シュエフア)は、プラットフォームにしろ連携の形にしろ、その連携の経路や形にしろ、この2年間におけるKOLの変化も大きいと考えている。
「われわれは初期段階から、KOLを一人ひとり見つけていきました。KOLの方でも、自分をうまく仲介してくれる企業を見つけようとしていました。一人のKOLとの連携により、同じ会社の別のKOLとも連携できます。弊社はこれまでに、独自の『KOLデータベース』を構築しています」とシェン・シュェファはいう。
Eコマース+KOLのオペレーションモデルは過去最高のマーケティングツールになり得る(画像出典:Visual China)
セルフメディアの多様性と不確実性
「網紅経済」の発展にともなって、セルフメディアのプラットフォームもますます増えてきている。KOLと電子商取引の連携はひとつのプラットフォームだけに限定されるものではなく、複数のプラットフォーム上で予想もしない効果を生み出す。
自身がKOLであるDivus Zhengに言わせれば、いわゆるオピニオン・リーダーはセルフメディアで「遊ぶ」ことを覚えた好奇心の強い人々だ。KOLは誰より早くユーザーになる、いわばアーリーアダプターだ。そして経験したことを、自らのユーザー体験として公開する。そして彼らはほかのユーザーにもKOLになることを奨励するので、自然発生的に一種のコミュニティが形成されるというのだ。
Zhengは、このようにも言う。「その後の継続的なコミュニケーションで影響力を持ち、KOLでい続けるには、コンテンツの制作と交流に注力するより多くのエネルギーが必要です」