ビジネスシーンでの出張

腕時計にドレスコードは、ほぼ存在しない。唯一、フォーマルな場だけは気をつけなければならないが、それ以外は自身のセンスや節度によって使い分ければいいのだ。趣味、好きな色、体型などなど、個人差がある以上、どれが正解とは言い難いのである。

それでもシチュエーションを絞れば、自ずと選ぶモデルは絞られてくる。たとえば、ビジネスシーンでは不可欠な出張。とくに海外へ出張する時は、見た目に加え機能的な要素も多分に考慮しなければならない。

まず、機能的でありたい。そして、タフでありたい。さらにハイスペックでありながら重さを抑えたい。先にも述べたように、見た目も重要である。そういった条件を加えていくと、数ある腕時計の中からいくつかのモデルが浮かび上がってくる。

そのひとつにシチズンの「プロマスター」が挙げられる。とくに今年登場したSKYシリーズの「エコ・ドライブGPS衛星電波時計 プロマスター30周年限定モデル」は秀逸だ。

機能面において、現在もっとも正確に時刻を教えてくれるのは、衛星システムGPSから発信される衛星電波を受信して誤差を自動修正するものだ。この衛星には、誤差が10万年に1秒といわれる精密なセシウム原子時計が搭載されている。日付・時刻の情報が時計に送信され、内蔵された受信機が一定時間ごとに情報を読み取り、自動的に時刻を合わせるのだ。

まさに万能のシステム

世界のどの地域に行っても正確な時刻情報が得られる、まさに万能のシステム。それが搭載されたこの「プロマスター」は、時計本来の機能において最高峰といっていい。

そして、素早く情報を受信し、ダイヤル上で表現できるのが、このモデルに搭載されているキャリバー「F990」にも組み込まれている「サテライト ウエーブ」である。GPS衛星からの受信時間の短縮を追求してきたテクノロジーだ。

「サテライト ウエーブ」の衛星からの時刻情報受信時間は3秒。もちろん世界最速レベルである。しかも受信してから1時間分針が動くまで、わずか2秒足らずだという。さらに、このキャリバー「F990」はGPS衛星の位置情報を素早く取得し、ユーザーのいる場所に応じた時刻表示を可能にしている。

さらに、ダイレクトチェンジ機能により、ホームとローカルの2つの時刻を同時に表示し、それらを1ステップで入れ替えることができる。これによって、スピーディかつ正確さが飛躍的に向上。このキャリバー「F990」は、従来のキャリバー「F990」に比べて、ホームタイムの時針、分針による時刻修正の運針スピードが2倍となっている。

もちろん、光を受けることで内蔵のソーラーセルが発電し、時を刻む光発電エコ・ドライブも健在。光があれば必ず動き続けてくれる。

機能を守るケース

その最先端の機能を守るケースは、強くて錆びないチタニウムを加工し、そこに独自のデュラテクト(表面硬化技術)を施すことで、ステンレスの5倍以上の硬度を実現したスーパーチタニウムを使用。もともと錆にくい素材に、キズがつきにくい加工が施されたことで、常に新品に近い状態が保たれる。そして、ステンレスの60%ほどの重量しかないチタニウムは、数多くの機能を載せても十分に軽い。

素晴らしい機能面の充実度に対し、デザイン面はどうか。このモデルのデザインは、コクピットの計器やヘッドアップディスプレイからインスピレーションを得たもので、航空計算尺がついた、いわゆる伝統的なパイロットウオッチである。これは個人の好みもあるが、男性が好きなデザインのひとつであるのは間違いないだろう。

ダイヤルは、5層にパーツを重ねた多層構造になっており、数多くの情報が置かれているにもかかわらず、わかりやすく整理されている。時間を指す針とインデックスには、夜光を施し、暗闇で一番見えるというオレンジを差し色に使うなど、腕時計において、もっとも重要な要素のひとつである視認性についても抜かりはない。

このSKYシリーズは、立体感のある造形とベーシックな色合いが、精悍で落ち着きのあるジェントルマンを演出する。とくにデュラテクトDLCによって処理された“黒”は、黒さが抑えられており、ダークグレーに近い色合いとなっている。さらに鏡面加工とマット加工の両方を施すことによって、腕時計に奥行きと上質感をもたらす。

機能とデザインを両立させた、出張時最高のツールともいえるだろう。

日常生活に一番近い想定

本格的なスポーツウオッチである「プロマスター」には、SKY、MARINE、そして、LANDの3シリーズがある。SKYはパイロット、MARINEはダイバーという、特殊な状況を想定した作りとなってるのに対して、LANDは陸上での機能なので、日常生活に一番近い想定である。

この「エコ・ドライブ GMT」は、基本的にシンプルに作られているモデルで、大きな特徴はGMT機能を搭載していること。GMTとは「グリニッジ・ミーン・タイム(グリニッジ標準時間)」で、通常の時針の他にもう1本時針を持ち、それがベゼルに表示された時間を指すことで、もうひとつの地域の時間を表すのだ。このモデルでは、ダイヤル外周に24時間表示が置かれており、それを指すことで第二時間帯がわかるようになっている。

ダイヤル上に時分秒の針にもう1本加わるのだから、当然ダイヤルはシンプルな方がベターなのだが、このモデルはベゼルに刻まれた都市名も含めて、わかりやすく、整然としており、とても視認性がいい。

ケースはステンレススチール製で、20気圧防水と堅牢、ケース径も42㎜と程よく、気軽にタウンユースに使用するには最適な1本といえるだろう。
  • エコ・ドライブGMT
    BJ7107-83E
    クオーツ、ステンレススチールケース
    42㎜径、20気圧防水
    ¥45,000

  • エコ・ドライブGMT
    BJ7100-82E
    クオーツ、ステンレススチールケース
    42㎜径、20気圧防水
    ¥40,000

  • エコ・ドライブGPS衛星電波時計 F990
    CC7015-55E
    クオーツ、スーパーチタニウムケース
    47.2㎜径、20気圧防水
    ¥280,000

  • エコ・ドライブGPS衛星電波時計 F990
    CC7014-82E
    クオーツ、スーパーチタニウムケース
    47.2㎜径、20気圧防水
    ¥250,000

Promoted by シチズン / text by Ryoji Fukutome / photo by Takeshi Hoshi / styling by Akiya Ohta