これにより、アイブが正式にアップルを去ったことが確認された。
1990年代初頭にアップルに入社したアイブは、96年からデザイン部門を率いた。彼が手がけたプロダクトにはiMacやiPod、iPhone、 iPad、MacBook Air、さらにApple Watchなどがあげられる。また、アップルのソフトウェアのパッケージデザインを統括したほか、アップル本社の「スペースシップ」と呼ばれる新社屋の設計も行った。
アイブが去って以降、ソフトウェア及びハードウェアのデザインを統括しているのはCOOのジェフ・ウィリアムスだ。
ただし、アイブとアップルの関係が完全に絶たれた訳ではない。彼はアップルからの離脱を宣言した際に、今後は彼が立ち上げたデザイン企業LoveFromを通じてアップルの仕事を請け負うと述べていた。アイブは長年の仲間でApple Watchのデザインを手がけたマーク・ニューソンと共にLoveFromを設立した。
アップルとアイブとの関係がどのようなものになるのかは、これから明らかになるはずだ。会社の成長に巨大な役割を果たした彼の力に、アップルが今後も頼りたいことは明白だ。