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2019.11.30 08:00

アップルのデザイン責任者、ジョニー・アイブが正式に離脱

左:アップル 元デザイン最高責任者 ジョニー・アイブ 右:アップル CEO ティム・クック(Photo by Justin Sullivan / Getty Images)

左:アップル 元デザイン最高責任者 ジョニー・アイブ 右:アップル CEO ティム・クック(Photo by Justin Sullivan / Getty Images)

アップルのデザイン最高責任者だったジョニー・アイブは今年6月に、年内に同社を離れると宣言していた。当時は明確な時期を示していなかったが、アップルの役員一覧から彼の名前が削除されたことを11月28日のニュースサイトThe Vergeの記事が伝えた。

これにより、アイブが正式にアップルを去ったことが確認された。

1990年代初頭にアップルに入社したアイブは、96年からデザイン部門を率いた。彼が手がけたプロダクトにはiMacやiPod、iPhone、 iPad、MacBook Air、さらにApple Watchなどがあげられる。また、アップルのソフトウェアのパッケージデザインを統括したほか、アップル本社の「スペースシップ」と呼ばれる新社屋の設計も行った。

アイブが去って以降、ソフトウェア及びハードウェアのデザインを統括しているのはCOOのジェフ・ウィリアムスだ。

ただし、アイブとアップルの関係が完全に絶たれた訳ではない。彼はアップルからの離脱を宣言した際に、今後は彼が立ち上げたデザイン企業LoveFromを通じてアップルの仕事を請け負うと述べていた。アイブは長年の仲間でApple Watchのデザインを手がけたマーク・ニューソンと共にLoveFromを設立した。

アップルとアイブとの関係がどのようなものになるのかは、これから明らかになるはずだ。会社の成長に巨大な役割を果たした彼の力に、アップルが今後も頼りたいことは明白だ。

編集=上田裕資

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