そんな時季に合わせて、ダイソンは11月29日、「冬は加湿、夏は送風、そして季節を通じ空気清浄」の3つの機能で活躍する加湿空気清浄機「Dyson Pure Humidify+Cool」を発売した。
ダイソンの強みのひとつは衛生にまつわる技術の研究開発。英国マルムズベリーで1993年に創業した同社は、25年以上にわたって「ろ過」技術に取り組んできた。
「驚かれることも多いのですが、ダイソンには、課題解決に向けた適切な研究を行うため、高度なスキルを持った微生物学者のチーム、そして多くの先端生化学研究所があります」
発表のために英国から来日したダイソンのグローバル・カテゴリーディレクター、チャーリー・パークは衛生面における同社の半端ではないこだわりの一端をのぞかせた。
「Dyson Pure Humidify+Cool」の特長を語るダイソンのグローバル・カテゴリーディレクター、チャーリー・パーク
水があれば避けられない汚れと掃除 ワンタッチで解決
加湿器を導入するような健康意識の高い家庭や職場でも、つい見逃してしまうのが加湿器自体の衛生だ。適度な湿度は冬場の健康維持に役立つが、そもそも水分があれば微生物が増殖してしまうもの。
加湿器の説明書には定期的な清掃が指示されているものだが、今まで加湿器を使ってきた人は本当に面倒な作業をこなしてきただろうか? 長期間の使用で汚れたままの加湿器を使い続けるリスクも考えてみるべきだ。
今回ダイソンが市場に投入する加湿空気清浄機はどうだろう? 加湿に使う水は、紫外線をチューブ内で反射させることで複数の光線を浴び、瞬時に細菌が除去される。その後、抗菌作用のある銀が編み込まれた3Dエアメッシュのフィルターに浄化された水が浸透、そこから蒸発した水分で空気が加湿、放出される。
空気も、空気清浄フィルターを通すことでPM0.1レベルの微粒子や、ベンゼン・二酸化窒素などの有害なガス、においを取り去った、きれいなものだ。このあたり、掃除機一大ブランドの面目躍如といえよう。
微粒子から有害な有機化合物まで対応する「Dyson Pure Humidify+Cool」の空気フィルター図解。オープン価格・参考価格:8万円前後(税別)
使い勝手を考えると、加湿器の手入れのしやすさも重要だ。この加湿空気清浄機では手入れにブラシなどを使った細かい手作業は不要で、市販のクエン酸などを入れ、ボタンを押すだけで水に触れるすべての部品が自動的に洗浄される。
衛生面の技術を主に見てきたが、ダイソンの研究開発力を随所にちりばめた製品であることは間違いない。
冬でも「うるおい」ある生活に、大きな選択肢
急激な気温の変化に見舞われた11月後半だったが、11月半ば(15日)に厚生労働省からインフルエンザの流行シーズン入りが発表された。昨年の発表(12月14日)に比べて1カ月も早い。
空気の乾燥は粘膜の防御機能を低下させてしまうため、室内を適切な湿度(50〜60%)に保つよう厚生労働省のインフルエンザ対策特設サイトでも注意喚起が図られている。
生活の「うるおい」を保つだけでなく一家のすこやかな日々のために加湿器購入を考えている人にとって、今回のダイソンの新製品、有力な選択肢になりそうだ。