ビジネス

2019.12.10

日本のベンチャーで働くスウェーデン人が企業の海外進出を成功させたワケ

David Bergendahl氏


インタビューを終えて

よく周囲で日本語が話せる外国人しか採用しない会社を見かけます。しかし、日本語が話せないことで外国人を判断することは機会損失だと感じています。

デイビッドは、私が一緒に働いてきた仲間のなかでも、とくに尊敬できる同僚です。真にグローバル企業になりたい場合は、そういった言語の壁を自分たち日本人の側から突破することが、企業のカルチャーとしても大切なのではないかと考えています。

私の場合は、幸運にもこの会社に入るまで英語が全く話せない、つまり文化の違いに気づくアンテナがまったくない状態から、デイビッドを含む同僚の力を借りて、海外展開に大切な論点に気づくようになりました。「無知の知」という言葉がありますが、自らの無知を自覚し、海外メンバーを自分のなかに招き入れ、彼らに学ぶところからスタートしても、よいのではないでしょうか。

【ベンチャーの海外進出Tips】

1. 現地・現物の意思決定
◯ 現地での意思決定が不可欠。船頭が2人いる状況はつくらない。

2. 文化の違いを理解しあう努力
◯ 国ごとに文化が異なることを理解し、異なるポイントにアンテナを張るように努める。

3. グローバル企業になる本気の覚悟
◯ 日本語が話せないから採用しないというスタンスはもってのほか。海外進出に本気の覚悟がない場合は、海外インターンの採用など、できるところから始めるのも手。

連載:AIベンチャー海外進出の「泥臭い」リアル
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文=夏目 萌

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