フォーブスジャパン編集部

Nordgreen CEO バジリ・ブラント

シンプルを極め、洗練された美しさ──。これは、日本とデンマークのデザインで共通する美学と言えるだろう。

地球規模で関心が高まる「サステナブル」をキーワードにした、コペンハーゲン発の腕時計ブランドが、日本への進出に心血を注いでいる。

そのブランドの名は「Nordgreen(ノードグリーン)」。この名前はデンマーク人の名字のひとつだが、英語では「Nordic:北欧」+「green:自然」を意味し、企業理念を表している。世界的に評価されているデンマーク人デザイナーのヤコブ・ワグナーをチーフデザイナーに迎え、2017年に創業された。

洗練されたミニマリズムを体現した北欧デザインでありながら、2万円~と比較的求めやすい価格だ。2018年から始めたオンライン販売が好調で、すでに日本を含む100カ国以上で販売され、初年度の売り上げは120万ドル(1.3億円相当)に達し、2019年は450万ドル(4.9億円相当)に上る。

U30のCEO、「サステナブル」を世界へ

共同創業者であり、CEOのバジリ・ブラントとパスカー・シバムは、いずれも28歳。米Forbesが選出する2019年の「30 UNDER 30 EUROPE」のリテール&Eコマース部門で受賞した。互いに、大学時代から事業のアイデアを話し合う仲で、それぞれ投資会社とコンサル会社に就職。再び合流し、腕時計ブランドを始めた。

Nordgreen watch
INFINITY ローズゴールド (Nordgreen)

デンマークといえば、教育費や医療費が無料の高福祉社会。そんな社会背景のもとで生まれた「Nordgreen」は、社会貢献活動にも注力しており、すべての腕時計の購入者が、3つの慈善事業からひとつの支援先を選び、その料金の一部を寄付できる仕組みを持つことも、大きな特徴だ。

寄付先は、中央アフリカ共和国の1人に2カ月分の清潔な水を供給する「Water for Good」、インドの1人の子どもに1カ月分の教育を支援する「Pratham UK」、南米にある50平方メートルの熱帯雨林を保護する「Cool Earth」だ。「Giving Back Program」として、いずれもホームページで活動の詳細や動画を見ることができ、最も共感したプログラムを選ぶことができる。

サステナブルな社会について能動的に考えるきっかけにして、腕時計を身に付けることでそのストーリーを紡いでいく──。そんな仕組みになっている。

文=督あかり 写真=Christian Tartarello

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