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2019.11.29

来場者8万人 「コンプレックスコン」が熱狂を生む理由

コンプレックスコン主催者 ニール・ライト氏


これまでコンプレックスコン以外にも多くのイベントを手がけてきた経験値から、理想は行列に並んでから購入アイテムを手に入れるまでに待つベストな時間は約30分というところでしょうか。

1時間でも長いと思いますが、30分を切るとホットなイベントに見えなくなる。来場者たちがフェスに来ている楽しさと、行列に耐えることのできる最適な長さが30分だと思っています。

横浜駅直通複合型エンターテインメントビル「アソビル」に入居する「PuChu!」も進出
会場中央には、日本発の屋内キッズパーク「PuChu!(プチュウ)」も展開された。

コンプレックスコンの今後のことを話すと、LA・ロングビーチ以外の場所で開催する可能性の有無もよく聞かれます。

今年の6月に一度シカゴで開催した時には多くの人に喜んでもらえましたが、現状他の都市で開催する予定はありません。

ロングビーチはダイバーシティのあるLA市内と、高級住宅地としても知られるオレンジ・カウンティの中間地点にあり、2つの街の空気感が絶妙にミックスされたユニークな場所です。

冒頭でにお伝えしたように、コンプレックスコンは「現実世界のインターネット」なので、幅広い文化を柔軟に受け入れることのできるロングビーチが、開催するにはベストな土地だと思っています。

また、ロングビーチは僕の生まれ故郷でもあります。毎年地元の知人が訪れてくれることも、来場者の約8割が100マイル(約160キロ)運転してここまで訪れてくれることを誇りに思っています。

コンプレックスコンのトップとしても、ロングビーチを愛する身としても、このイベントの成功を守り続けたい。

改善すべき点もたくさんありますが、初年度から故郷で盛り上げてきたこのイベントを途中で縮小させたりすることはできません。今後は、さらに世界中から人の集まるイベントに進化させることが僕のミッションだと思っています。

写真=Kouichi Nakazawa(ZENI.LLC) 構成=守屋美佳

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