Forbes JAPAN Web編集部

ブッキング・ドットコムのCEO グレン・フォーゲル氏

2020年7月に開催が迫った東京オリンピック。世界中から多くの人々が日本にやってくる。世界最大級のOTA(Online Travel Agency)である「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」は、この機会をどう捉え、どんな戦略を立てているのか。また、彼らが思い描く旅の未来像とはどんなものなのか?

2019年6月からブッキング・ドットコムのCEO(最高経営責任者)に就任したグレン・フォーゲル氏が、オランダ・アムステルダムの本社で語った。




ブッキング・ドットコムの本社受付

オランダから、世界をとりにいく

フォーゲル氏は、ブッキング・ドットコムの親会社「ブッキング・ホールディングス」の社長兼最高経営責任者でもあり、これまでにブッキング・ドットコム、KAYAK、OpenTable、RentalCars.com、Agoda.comを含む主要な買収を、中心となって進めてきた人物だ。現在はグローバル戦略と運用を担当している。

彼がブッキング・ホールディングスの前身であるプライスラインに入社したのは19年前。米国で設立されたプライスラインは、グローバル展開のためのパートナー会社を探していた。そこで目をつけたのが、アムステルダムを拠点したブッキング・ドットコムだった。

ブッキング・ドットコムが創業したのは、1996年のこと。設立当初はインターネットの草創期であった。

「ブッキング・ドットコムは、実はグーグルよりも前に立ち上がったオンラインサービスです(グーグルの設立は1998年)。私が当時のリーダーたちに初めて会ったのは2004年で、そのころはコンピューターだけでなく、ファックスにも頼りながら仕事をしていました(笑)。当時100人ほどだった従業員も、2019年の現在では1万7500人に増えました。会社は成長しても、私たちのコンセプトは設立当初と全く変わっていません。それは、『To make it easier for everyone to experience the world.』ーすべての人に、世界をより身近に体験できる自由をーです」


本社ビルの前には運河があり、美しく落ち着いた環境だ

ブッキング・ドットコムは、いまや43カ国語でビジネスを展開し、220以上の国と地域の宿泊施設を提供。70カ国以上に198のオフィスを構え、毎日1日あたり150万部屋もの予約数を誇る世界最大級のOTAとなった。


銀行を改築した本社。愛称は「THE BANK」。従業員の平均年齢は32歳と若い

テクノロジーとダイバーシティの王者を目指す

「こうした我々のビジョンを実現するために重要なのは、テクノロジーです。いまや予約数の50%以上はスマートフォンなどのモバイル経由です。また、私たちはAIがいかに重要かも理解しています。テルアビブと上海に技術センターを持っており、2000人以上の従業員がテクニカル部門として技術革新に集中しています」

本社内にもリサーチ・ラボを置き、約300人のプロダクトマネージャーによるABテストが、毎日約1000件も繰り返し行われている。

文・写真=松崎美和子

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