この取り組みは、世界各国のインフルエンサーたちがデザインした限定アイテムをコレクションとして30時間限定、かつ受注生産で販売するというもの。これまでに米国発のインフルエンサーのパオラ・アルベルディ、カナダ人ユーチューバーのシエラ・ファータドなどが参加している。
昨今、インフルエンサーが商品をデザインし、ブランドを立ち上げることは珍しくない。そうした中、なぜアマゾン ファッションはこうした取り組みを始めたのか。
「私たちはファッション業界に革新をもたらす、新たな方法を常に探しています。アマゾンは幅広いファッションアイテムを取り揃えることを目指しており、お客様にはより多くのスタイルとセレクションにアクセスできるようにしたい。そしてンフルエンサーは世界中のアマゾンのお客様と関わりが持てるようにしたい。そんな思いをつなぐイノベーションとして、The Dropをスタートしました。
このプログラムによって、インフルエンサーは新たなコミュニティを形成すると同時に、自身が情熱を注ぐデザインのファッションアイテムを通じて世界中のお客様にリーチしていくことができるようになると考えています」(アマゾン担当者)
スタートから約4カ月、この取り組みに、日本のインフルエンサーとして参加したのがモデルでデザイナーの鈴木えみだ。10月9日に発売された彼女のコレクションの多くは瞬く間に完売した。
鈴木は2017年に自身のブランド「Lautashi(ラウタシー)」を立ち上げデザイナーとして活動しているが、今回は個人のコレクションとして取り組んだという。「Lautashiとは全く異なる視点でデザインしました」と語った彼女だが、インフルエンサー側にはこの取り組みはどう映ったのか。鈴木に話を聞いた。
着る、作る。両方の立場でファッションを語れる
「初めてプロジェクトの話を聞いたとき、すごく未来を感じました。30時間限定の受注生産でグローバルに販売する。商品の販売方法がユニークで今後の可能性を感じましたし、この取り組みを通じてデザイナーとして個人的にも勉強させていただけたらな、と。そんな思いから参加を決めました」
The Dropへの参加を決めた理由について、鈴木はこう話す。デザイナーとして活躍する彼女がアマゾンと一緒に何かするのは、今回が初めてではない。