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The editor of RiskHedge Report


短時間の設定作業だけで、自らの屋号を冠した、本格的なオンラインストアが手に入る。しかも、アマゾンと同様に、店主が何もしなくても、自動で稼働してくれるのだ。

これは、あらゆる設備ときちんと教育された店員がそろった小売店舗を手に入れたようなものだ。しかも、それらにかかる費用はごくわずかだ。店主は商品を並べ、店頭に看板を掲げれば、あとは悠々と、商品が売れていくのを見守るだけだ。

オンラインショッピングの見えない巨人、ショッピファイ

2015年以降、ショッピファイの株価は10倍以上と急騰している。

株価の上昇ペースがあまりに速いので、同社の幹部は従業員に対し、勤務時間中に自社株の価格をチェックしないよう禁止令を出したほどだ。

ショッピファイを利用している小売業者は、2012年時点ではわずか4万2000社だった。それが今では、ショッピファイのサポートを受けてオンラインストアを立ち上げた企業は、全世界で100万社を超える。

これは、全米小売業協会(NRF)調査による、全米にあるすべての小売店舗の数とほぼ肩を並べる数字だ。

2016年の時点で、アメリカ人の3人に1人が、ショッピファイの支援を受けたオンラインストアで商品を購入していた。

ショッピファイは最近になって、オンライン販売大手のイーベイを追い抜いて世界第2位の小売業者となり、第1位のアマゾンに着々と迫っている。ショッピファイ経由での商品販売額は820億ドル(約8兆9213億円)を超えた。

しかもこれはまだ、始まりにすぎない……。

ショッピファイ株価は、数年後には2倍に上昇の可能性も

スタティスタ(Statista)によると、オンライン小売業は、現時点でも3兆5000億ドル(約381兆円)規模の巨大産業だ。だがこれも、今後数年のうちに小売業界に押し寄せるであろう巨大な波の前触れにすぎない。

2022年までに、全米の小売業全体において、オンライン販売の売上高が占める割合は、現状から5ポイントアップして20%にまで上昇すると予想されている。

5%と聞くと、それほど大きな上昇幅ではないように思えるかもしれない。しかし金額に換算すると、22億ドル相当の売上高という大きな数字になる(eMarketer調べ)。

つまり、オンライン小売業は、今後3年間で現状の2倍近くにまで成長する可能性があるということだ。

また、ショッピファイが今後も今のペースで成長を続ければ、2022年までに売上高が2倍になることも十分に考えられる。

ただし、明るい見通しに飛びつくのは禁物だ。

ショッピファイの株価は、2015年からの4年間ですでに10倍と高騰している。これは非常に大きな上昇率だ。このように急騰した株が、息切れして、2ケタ規模の株価下落に至ることは珍しいことではない。

そのため今のところは、ショッピファイ株の保有ポジションは大きくせず、その動きを注視することを私としてはお勧めする。

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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