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生理と仕事

現在、多くの職場では男女が共に働き、業務内容や責任に男女差がないように企業も働きかけている。しかし、男性とは違い女性には約1カ月かけてホルモンバランスが変化する特有のバイオリズムがある。そのホルモンバランスの変化は女性が妊娠出産するためにあり、毎月の生理もそのメカニズムの中で起こる。

ホルモンバランスの変化は女性の身体や心に大きな影響を及ぼす。生理前に訪れるネガティブな影響はPMS(月経前症候群)と呼ばれ、身体的には腹痛やむくみ、肌荒れ、便秘などを引き起こし、精神面ではイライラや無気力、集中力・判断力の低下などの影響があらわれる。それらの変化を、実際に経験したことのない男性が理解することは難しい。


ミチカケのフロアで売られる生理用の下着

一般的に生理期間は3〜7日間程度。パフォーマンスが低下する期間を3日間としても、年間で約40日間はパフォーマンスが優れない状態で仕事をしていることになる。営業日で考えると2カ月分弱に相当する。

男性には実感できないが、そのようなつらい状況に耐えながら何食わぬ顔でがんばっている女性が今、この瞬間にも周りに大勢いるのである。


EMILY WEEKは生理週間を軸に、女性の4週間のバイオリズムに寄り添った新たなライフデザインを提案している

生理中というステータスをオープンにすること

では、実際に働く女性が生理中であることを周囲にシェアすることで何が起こるのだろう。

共に働く周りのメンバーに生理中であることを認識してもらえば、業務を分担したり、在宅ワークの環境を整えてくれたりといったサポートが得られるメリットが考えられる。

ミチカケに出店しているEMILY WEEKの柿沼あき子さんも「私のチームでは風邪など体調不良と同じように、生理が辛い場合も伝えやすく休みやすい雰囲気づくりを心掛けています。そうすることで、辛いときは仕事を分担できたり、本当に体調が優れないときは休暇を勧めたりすることができます。私も生理が辛ときは積極的に休みをとるようにしています」と話してくれた。

しかし、柿沼さんのチームはメンバー全員が女性。単純に生理中であることを伝えられただけでは、どのように対応してよいか困ってしまう男性も少なくないだろう。配慮のない発言をしてしまったり、逆に必要以上に気を遣ったりしてしまうかもしれない。

前提として女性特有のホルモンバランスの変化や、生理前・生理中の体調や気持ちの変化についてきちんと理解することが必要である。そして、それらの影響にはもちろん個人差もある。

文・写真=入澤諒

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