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テスラのCEO イーロン・マスク

テスラのイーロン・マスクCEOは11月21日、SF映画から飛び出してきたかのような新型の電動トラック「サイバートラック(Cybertruck)」をお披露目したが、投資家の反応は冷ややかだった。

テスラの株価はこの車両のデモ動画がライブストリーミング動画で公開されて以降、下落し、マスクの保有資産も大幅に減少した。

「本当にタフなトラックを見せてやろう。ハンマーでぶん殴ってもヘコまないんだ」と、デモのステージに立ったマスクは得意気に語った。彼の指示を受けた社員が、ハンマーでドアを殴ったところ、ダメージは起こらなかった。しかし、マスクの指示で社員が鉄球を「防弾仕様」とされる窓ガラスにぶつけたところ、異変が起こったのだ。

窓ガラスにはヒビが入り「なんてこった!」とマスクは叫んだ。2回目はやや力を抑えて鉄球を投げてみたが、ガラスはやはり破損した。「なにか妙な事態が発生したようだ。ガラスが破損した」とマスクは聴衆を前に語り、「この問題は今後、解決する」とバツが悪そうに話した。

テスラの株価は21日の取引終了後から翌日にかけて6%の下落となり、マスクの保有資産の7億6800万ドル(約835億円)が消し飛んだ。世界で41番目に裕福な人物である彼の資産は現在、236億ドルとなっている。

ウォールストリートのアナリストらの間では、今後のテスラ株の見通しについて意見が割れている。ブルームバーグによると約35人のアナリストのうち、12人がテスラ株を「買い」としており、9人が「ホールド」で16人が「売り」評価をつけた。市場からは、サイバートラックのデザインが「議論が分かれるもの」とする見方が出ている。

ドイツ銀行のEmmanuel Rosnerはホールド判定を下し「この車両が幅広い支持を獲得するか、ニッチなものにとどまるかは定かではない」と述べた。「デモの場で、壊れないとされたガラスが壊れてしまったことは、良いスタートとは呼べない」と彼は話し、消費者がこの車両の購入を思いとどまるかもしれないと指摘した。

資産管理会社ロバート・W・ベアードのBen Kalloは、やや強気のスタンスだ。サイバートラックの先進的機能は顧客を魅了すると彼は話す。Kalloはデモ中のアクシデントがさほどの失態でもないと述べた。

「今回の不運なアクシデントはインターネット上で大きな関心を集めることとなった。しかし、当社としては、今回の事件がテスラの今後にダメージを与えるとは考えない」とKalloは話した。「今回の件は、ちょっとした話題を世間に提供したのみだ」

いつも自信たっぷりのマスクが、この件で批判を浴びるのは当然かもしれない。しかし、今後のテスラの業績がどうなるかは時間が経ってみないと分からない。

編集=上田裕資

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