共同創業者で共同CEOでもあるデービッド・ギルボア(39)は、スカウトは「コンタクトレンズのワービーパーカー」だと説明する。また、フォーブスの取材に対して同CEOは、コンタクトレンズを販売してほしいという顧客の要望が多かったと述べている。ワービーパーカーの顧客はおよそ40%が、コンタクトとメガネを併用している。
ワービーパーカーはオンラインのみで事業を行うことにより、スタイリッシュなメガネの価格を低く設定。度付きレンズと合わせて95ドル(約1万円)で販売してきた。デザイナーブランドのメガネには、700ドルを超えるものもある。
同社のメガネは実際に購入する前に、最大5つまで試すことができる。スカウトもそれと同様、3カ月分で110ドルのコンタクトレンズを購入する前に、6日間のトライアルが可能。オンラインのほか、112の実店舗でも販売している。スカウトは日本のメーカーと提携しているとのことだが、社名は明らかにしていない。
ギルボアは自社の今後について、次のように話す。
「私たちはアイケアに関して顧客が抱えるどのような摩擦も痛点も、最小限にまで減らしていきたいと考えている」
「視力に関する問題に伴うすべてのニーズを満たすために、顧客が眼科やメガネ店など、いくつもの場所に行かなければならないという状況をなくしたい。最終的にはスカウトを利用してもらいたいと思っているが──」
競合は多数
コンタクトレンズには、「アキュビュー」や「アルコン」「クーパービジョン」など、競合ブランドするブランドが多い。さらに、2016年に販売を開始、業界を揺るがした「ハッブル・コンタクツ(Hubble Contacts)」という競合相手もいる。
ハッブル・コンタクツが手掛けるのは、高品質で手ごろな価格のコンタクトレンズをオンライン専門で取り扱うサブスクリプションサービスだ。米調査会社ピッチブックによると、ハッブルの評価額は2億5600万ドル。昨年には消費財大手コルゲート・パーモリーブからも出資を受けている。