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2019.11.24 07:00

アメリカで起業するならどの州がいい? ベストとワーストを発表

ユタ州ソルトレークシティの夜景(Checubus / Shutterstock.com)


起業に好ましい州ベスト10は以下のとおり。
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1.ユタ州
2.フロリダ州
3.テキサス州
4.コロラド州
5.カリフォルニア州
6.ノースカロライナ州
7.アイダホ州
8.オクラホマ州
9.ジョージア州
10.ワイオミング州

ベスト10にランクインした各州では2018年、ベンチャーキャピタルから大量の資金が新規企業へと流れ込んでいる。最も多くの資金を獲得したのはカリフォルニア州のスタートアップで、2869社が合計で773億ドルのベンチャー投資を受けた。1企業当たりでは2690万ドルになる。

6位のノースカロライナ州も健闘しており、ベンチャーキャピタルから26億ドルの資金が173社に流れ込んだ。1社あたりの平均金額は1510万ドルだ。
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必然的に、これらの10州では起業が非常に盛んだ。新しい起業家の割合が最も高いのはフロリダ州で、人口の0.46%がビジネスを始めている。それに続くのがカリフォルニア州とワイオミング州で0.45%だ。

起業に好ましくない州ワースト10(2020年)

ワースト10にランクインした州には、いくつかの共通点がある。前述したとおり、そのひとつは位置だ。ワースト10のうちの6州が北東部にあり、ペンシルベニア州(全体の41位)、ニューハンプシャー州(44位)、メイン州(47位)、ニュージャージー州(48位)、コネチカット州(49位)、ロードアイランド州(50位)という結果になっている。ワースト10のそれ以外は南部に位置する州だ。

生産年齢人口の減少は、ワースト10のほぼすべての州に共通している。唯一の例外はアーカンソー州だ。正確な人数を見ると、ペンシルベニア州の減少数が最大で、生産年齢人口は2013年から2018年にかけて14万8126人も減っている。割合で見ると、ルイジアナ州とメイン州の減少率が最も大きく、過去5年間でそれぞれ2.2%減と2.3%減となった。

ワースト10の州では、法人税のレベルも、「特に良くはない」から、「まったく好ましくない」という結果になっている。

起業に好ましくない州ワースト10は以下のとおり。つまり、1位が全米最下位の州だ。

1.ロードアイランド州
2.コネチカット州
3.ニュージャージー州
4.メイン州
5.アラバマ州
6.メリーランド州
7.ニューハンプシャー州
8.アーカンソー州
9.ルイジアナ州
10.ペンシルベニア州

新しい起業家の割合が全米で最も低かったのがロードアイランド州で、事業を始める人は人口のわずか0.12%だった。

ほかのマイナス点としては、北東部にある州におけるスタートアップの生存率がある。メイン州がきわめて低く、同州で起業から1年以上続いたスタートアップは72.27%しかなかった。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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