ビジネス

2019.11.24 15:00

次世代型シェアハウス、バンガローの「共同居住」の魅力


コミュニティが「付加価値」になる

バンガローは、エアビーアンドビー型の収益モデルの導入も試みている。現在実験中のモデルでは、家主に支払う賃料からも手数料を得ている。これは、エアビーアンドビーが物件の掲載料を家主から徴収している仕組みと似ている。

「ウィーワークは企業向けビジネスであり、コンシューマ向けビジネスである我々とは全く共通点がない」とFounders Fundで今回の出資を担当し、バンガローの取締役に就任したKeith Raboisは述べている。

バンガローの居住者の多くが市内に引っ越してきたばかりの若いプロフェッショナルだ。利用者のロイヤリティは高く、一度バンガローの物件に住んだことのある人の10%が、別のバンガロー物件に引っ越しているという。

「職場で昇進して部屋をアップグレードしたい場合や、逆に解雇されてダウングレードしたい場合、リース期間はそのままで部屋と賃料を変更することができる。職場が変わったなどの理由で別のバンガロー物件に移動することも可能だ」とRaboisは話す。

柔軟な対応の見返りに、賃料は市場の相場より少し高く設定されている。バンガローの賃料は、ワンルームアパートより安いが、寝室が5つある住宅の1部屋をクレイグスリストで借りるよりは高い。コミュニティや備え付け家具、柔軟な契約条件のメリットをユーザーに納得してもらう必要があるという点では、ウィーワークと類似している。

「我々は、ユーザーが自分で探した物件よりも格段に優れた体験を提供しており、居住者もコリビングによって得られるコミュニティに価値を見出している」とMcCartyは語った。

編集=上田裕資

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