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2019年は大手テック企業のIPOが相次いだが、来年の新規上場に向けて期待が高まるのが、エアビーアンドビーだ。同社はダイレクトリスティング(直接上場)の形態で、IPOを実施する見通しであるとCNBCが伝えた。

エアビーアンドビーCEOのブライアン・チェスキーは11月18日、CNBCのインタビューで「資金は潤沢にあるため、上場は急いでいない。資金調達のためにIPOを行うつもりはない」と話した。この発言により、同社が資金調達を伴わない直接上場を選ぶ可能性がさらに高まった。

エアビーアンドビーは先月、2020年に上場を行う計画であると発表したが、スポティファイやスラック(Slack)と同様に、直接上場の形式をとるかどうかは明らかにしていなかった。直接上場においては、新株を発行しないため、上場にあたってのコストを抑えられる。

2008年創業のエアビーアンドビーは、これまで累計44億ドルを調達しており、企業価値は350億ドルに達している。同社は11月18日、国際オリンピック委員会(IOC)とパートナーシップを締結し、2028年までの五輪の最上位スポンサーとなったことを発表した。フィナンシャル・タイムズによると、契約金は5億ドル(約540億円)にのぼるという。

チェスキーCEOはCNBCの取材に対し、次のように述べていた。「当社の出資元の大半は、エアビーアンドビーの株式を長期間に渡り保有し続けたいと話している。投資家から、上場に向けてプレッシャーを与えられたことは一切ない」

報道によるとエアビーアンドビーの直接上場のアドバイザーを務めるのは、モルガン・スタンレーとゴールドマンサックスだという。この2社はともに、スポティファイとスラックの上場にも関わっていた。スポティファイとスラックの株価は、上場以降にそれぞれ8%と44%の下落となっている。

チェスキーCEOは、ウィーワークの大失態から2つの事を学んだと述べていた。その2つとは、黒字の確保とレピュテーションの大切さだという。エアビーアンドビーは2018年に、EBITDAベースで黒字だったというが、果たして市場がどのような反応を見せるかが、気になるところだ。

編集=上田裕資

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