さらに呼吸スキルを高めたい方には、呼吸について研究されている本間生夫先生(医師、有明医療大学学長)の教えを紹介しています。本間先生は、呼吸と心、呼吸と睡眠のつながりも研究されていて、「すべての不調は呼吸が原因」という本も上梓されています。
筆者と本間生夫先生(右)
具体的には、無意識のうちに行っている呼吸の質を高めるため、呼吸筋のトレーニングを日頃から行うというものです。トレーニングということでハードルは高まるので、まずは前述の鼻呼吸と胸式呼吸をしっかりできるようになってから行うことを勧めています。
とはいえ、それほど難しいことではなく、肩のストレッチや、胸や背中のストレッチがメインの実践しやすいものです。胸の周辺を定期的に動かすことで、呼吸筋を活性化させて、呼吸を深く、ゆっくりするようにしていきます。
本間生夫先生の呼吸体操の一例
呼吸は浅く早い状態ですと、疲れを感じやすくなるものです。その解消に、このトレーニングはひと役買ってくれるはずです。さらに私の場合、心にも良い効果があるようです。
私は急ぎの作業や重めの案件が重なると、慌てたり、重圧により呼吸が浅くなったりするため、気づいたらすぐに呼吸筋を刺激する体操を行い、ひと息入れるようにしています。すると、落ち着きを取り戻せたり、心を軽い状態に持っていけたりします。
最近疲れやすいと感じていたり、忙しくて落ち着きがなくなっていたりするようでしたら、一度、自分の呼吸を観察してみてください。健康生活への第一歩は、まずは呼吸からです。
連載:ポテンシャルを引き出すライフスタイルのコツ
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