ペイパルによるとHoneyは2018年度に既に黒字化を達成していたという。ペイパルCEOのDan Schulmanは声明で「HoneyはEコマースをシンプルにし顧客の利便性を高めると同時に、合理的なエクスペリエンスを提供する」と述べた。
Honeyの拡張機能をインストールすると、アマゾンなどの販売サイトの商品詳細ページに、商品のプロモーションコードやクーポンが表示され、顧客は資金を節約しつつ買い物が楽しめる。さらに、販売サイトごとの価格を比較でき、価格の変化もトラッキングできる。ウィッシュリストにアイテムを追加しておけば、ディスカウントがあった場合に通知を受け取ることも可能だ。
Honeyの月間ユーザー数は1700万人以上で、対応する販売サイトは3万サイト以上という。
George RuanとRyan Hudsonらが 2012年に設立した、ロサンゼルス本拠のHoneyは、まずブラウザの拡張機能をリリースした後、価格追跡機能を加え、モバイルに進出した。同社はこれまで5500万ドルの資金をCiti VenturesやAnthos Capitalから調達していた。
Honeyの40億ドルでの買収は、ペイパル設立以来最大の買収となった。同社は2018年5月にスウェーデンのフィンテック企業iZettleを22億ドルで買収していた。