在学中にフリーランスで働くべき理由

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大学生の大半は、在学中に働かなくてはならない。多くがパートタイムの仕事を選び、ファストフード店などで働くが、中には起業家精神を持ち、フリーランスで働こうとする学生もいる。このうち、フリーランスがキャリア初期で下せる最良の決断かもしれない。

学校向け管理システムを提供する企業EDスマート(EDsmart)によると、クリエーティブで企業心ある学生には共通点がある。それは、有用な特定のスキルを開発するという点だ。こうしたスキルにはグラフィックデザイン、プログラミング/コーディング、ウェブサイトデザイン、ライティング、会計などがあり、習得場所はオンラインであることが多い。

さらに興味深いことに、大半がまだ大学でも教わることができないような「新興スキル」開発に取り組んでいる。筆者の学生時代では、これは「ソーシャルメディアマネジメント」「コンテンツマーケティング」「データサイエンス」などだった。今ならもっと複雑な「ブロックチェーン開発」「セールスファネル戦略」、はたまた「インフルエンサーマーケティング」といったところだろう。

卒業後にしっかりとしたキャリアを築きたいと考える学生にとって、在学中のフリーランスの利点は他にもある。

1. 実社会での経験を得られる

専攻に関連するフリーランスの仕事をすれば、大学では得られない実地経験を得られる。仕事をするほどに自分のスキルも高くなる。

こうした経験が、インターンシップ探しでいかに有利に働くかを考えてみよう。ファストフード店で働いてきた学生よりもはるかに高い競争力がつくはずだ。プロジェクトを成功させた実績を持てれば、就職活動にも大いに役立つ。企業の多くは、ただ成績優秀な学生よりも、いくぶんか経験のある学生に大きな魅力を感じる。MBAなどの取得のため大学院を受験する際も、これが有利に働く。実社会の経験や、自分のスキルや価値を証明できる実績があるからだ。

2. 仕事をコントロールしやすい

フリーランスでは、自分で仕事量を決められ、時間があれば追加の仕事を受けることもできる。パートタイムの雇用とは異なり、上司に勤務時間を決められることも、学業と両立させるために変則的な時間に働く必要もない。
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編集=遠藤宗生

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