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2019.11.23 11:30

日本発「キッズテーマパーク」 世界の舞台でどう受け入れられたか

「コンプレックスコン」の会場中央に設置された、屋内キッズパーク「PuChu!(プチュウ)」

子どもを連れて行くことのできる、大人が楽しめる場所はまだまだ少ない。

そこにチャンスを見出したのが、アカツキライブエンターテインメント代表取締役CEO香田哲朗と、日本最大級のダンスミュージックイベント「ULTRA JAPAN」や未来型花火エンターテインメント「STAR ISLAND」を手がけてきた小橋賢児だ。

ふたりは11月2日と3日、ロサンゼルスで開催されていた「コンプレックスコン」の会場中央に屋内キッズパーク「PuChu!(プチュウ)」を展開し、ストリートカルチャーに慣れ親しんできた来場者とその子どもたちが、一緒に楽しめる場を提供した。

今年はローラや渡辺直美が来場したことでも話題になったこのイベントで、香田と小橋は、どのような手応えを感じたか。


確実に注目度を上げる「コンプレックスコン」

香田:今回は本当に絶妙なタイミングで出展することができたと思っています。と言うのも、コンプレックスコン自体に大きな変化が生まれているからです。

ゲームや車の見本市は各地にありますが、開催数を重ねるほどに、1年単位で見たときの差分が少なくなっている。そのマーケットとイベントが同時に成熟度を増すことで、予定調和が生まれ、観客の熱は上がりにくくなります。

しかし、コンプレックスコンはまだ今年で4回目です。一言で説明をすると「ストリートカルチャーの祭典」と言われますが、ここにはアートギャラリーのブースも、ライブパフォーマンスもある。日本では、「ゲームショー」や「コミケ」など、一つのテーマで縦割りにすることがほとんどですが、ここでは何事もきれいに整理されていないことも魅力です。

「オニツカタイガー」と「ストリートファイター」や、「キース・へリング」と「G-shock」など、各業界の様々なブランドのコラボを至るところで目にしました。

アカツキは元々、モバイルゲームで始まった会社です。そこからライブエクスペリエンス事業などへとテーマを広げてきたからこそ、コンプレックスコンには、僕としても共感できる点が多いんです。

小橋:僕のようなスニーカー好きにとって、コンプレックスコンは最高の買い物ができる場所。中学生の頃は、300足以上のスニーカーを持っていました。どうしても欲しいモデルがたくさんあって、1足のスニーカーから、トレードを重ねてそんな数にまでなっていました。

でも、このイベントの魅力は買い物だけではありません。イベント出展者だけではなく、来場者もビッグネーム揃いなのは面白いですね。

ファレルやスヌープ・ドッグが会場を歩いていたりして、僕たちが子どもの頃に感じていた、「原宿に行ったら、有名人と道で会えるんじゃないか」というワクワク感が会場に満ちていました。
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写真=Kouichi Nakazawa (ZENI.LLC) 構成=守屋美佳

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