起業家たちの「頭の中」

弁護士ドットコム株式会社 代表取締役会長 元榮太一郎

いつかインターネットで弁護士を探す時代が来る。“一見さんお断り”がまだ当たり前だった今から12年前にそんな夢を描き、「弁護士ドットコム」を創業した元榮太一郎(もとえ たいちろう)氏。法律事務所の代表、上場企業会長でありながら現参議院議員という3つのキャリアを持つ元榮氏に起業家としての心構えやベンチャー企業の事業・組織についてドリームインキュベータの下平将人が聞いた。(全6話)

※本記事は2017年11月に実施したインタビュー内容を基に作成しております。


経験すべてが自分の生きる道につながる

──弁護士や起業家になったきっかけ、志はどのようなものだったのでしょうか。また、どのように志を見つけられてきたのかについて教えてください。

弁護士を目指したきっかけは、大学2年生で物損事故に遭ったことです。自分ではどうしようもない事態に陥った時に、弁護士に助けられました。

この弁護士さんの姿を見て、「こんなに困っている人の力になれる仕事ってすごいな」と素直に感心し、興味を持つようになったのです。

自分の経験すべてが志を見つけるきっかけにつながります。

たとえ、それが物損事故という喜ばしくない出来事であったとしても、私のように自分の道を見つけるヒントになるかもしれないのです。

しかし、そういったきっかけを生かせるかどうかは日頃の自分の過ごし方次第です。常に見識や研鑽を積んで世の中を知り、自分がやりたいことを素直に感じとるための不断の努力が必要です。

多様な情報や知見に触れる際に、頭の片隅に「自分が何をすべきか」を感じ取るアンテナを立てておくと、きっかけを格段にキャッチしやすくなります。

心の準備はいつも十分にしておきながら、経験を重ねていくことが重要であると考えています。



「関心」の掛け合わせが新たなサービスを生む

──12年前の当時、弁護士ドットコムという前例のないサービスにどのようにたどり着いたのでしょうか?

当時、引越し業者を比較するWebサイトのサービスを見つけて、こうした取組の弁護士版ができるのではないかとひらめきました。弁護士もサービス業だからインターネット上で比較できたり、相談できたりすることができれば必ず世の中の役に立つと思ったのです。

先ほどお話しした物損事故に遭った際にも、弁護士を探すのが非常に大変でした。

こうした自分自身が困りはてた経験から、弁護士とかかわったことのない多くの人は、「いざ」というときに解決の糸口をつかめずに困っているのではないかと考えたんです。

文=下平将人 提供元=Venture Navi powered by ドリームインキュベータ

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