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米ファストフードチェーンのチックフィレイは18日、「フェローシップ・オブ・クリスチャン・アスリート(FCA)」と「救世軍」の2団体に対する寄付を打ち切ると発表した。同社は長年にわたり、性的少数者(LGBTQ)に差別的とされる組織との金銭的つながりが批判されてきたが、寄付の打ち切りによりこうした組織との関係をすべて絶つことになる。

FCAはキリスト教系のスポーツプログラムやキリスト教徒の選手らを支援する非営利団体で、その綱領には「私たちは、結婚は男性1人と女性1人との間のためだけにあるものだと信じています」と書かれているほか、婚外交渉は禁じられているとも記されている。

一方、キリスト教系慈善団体である救世軍は、トランスジェンダーの人々に対する住居提供を拒否したとか、長年にわたり反LGBTQの立場を取ってきたとして批判されてきた。団体側は、性的指向や性自認を理由にサービス提供を拒否することはないとしているが、一方で「聖書では同性間の性的関係は禁じられている」との理由で同性愛者のキリスト教徒は独身を貫くべきだと主張し続けている。

キリスト教の教えや価値観と深いつながりを持つチックフィレイは2012年、同性婚に反対する姿勢や、反同性婚運動に取り組む団体への寄付が話題を呼び、全米で批判やボイコット運動を巻き起こした。同社は批判を受けて政治団体への寄付を打ち切ったが、最近になり、その非営利部門がFCAと救世軍に寄付を行っていたことが納税記録から判明。同社は新たな批判にさらされ、LGBTQをめぐる文化戦争での象徴的存在となった。

同社の慈善事業部門であるチックフィレイ財団の発表によると、同社は今後、ホームレス問題や教育の分野で活動する少数の組織に対して重点的に寄付を行い、FCAと救世軍への寄付は打ち切る。

チックフィレイのティム・タソポロス社長兼最高執行責任者(COO)は不動産情報サイト「ビズナウ」の取材に対し、「新たな市場に参入するにあたり、当社がどんな会社であるかを明確にする必要があることを、われわれは承知している」「チックフィレイについてはたくさんの記事やニュースが出回っており、当社のメッセージを明確化する必要があると感じた」と述べている。

右派勢力や宗教関係の識者らは、左派の圧力に屈したとしてチックフィレイの決定を批判。一方でLGBTQ団体はこの決定を歓迎しつつも、同社が約束を最後まで守る意志があるのかについては懐疑的で、同社に対してLGBTQのための活動を積極的に支援するよう呼び掛けている。

翻訳・編集=遠藤宗生

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