信用スコアが下がる場合も。古いクレジットカードの解約は要注意

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クレジットカードを解約すると、悪影響がいくつか出る。主な問題は、借入可能額が減ってしまうことだ。前述したクレジット利用率を念頭に、次の例を検討してみよう。

あなたはクレジットカードを2枚持っている。利用限度額はそれぞれ1万ドルなので、2枚合わせれば2万ドル。借入残高は、1枚が5000ドルで、もう1枚はゼロだ。ということは、現在のクレジット利用率は25%(5000ドル/2万ドル)であり、スコアにとって好ましいと考えられる。しかし、借入残高がゼロのクレジットカードを解約した場合は、利用限度額が1万ドルになり、クレジット利用率は50%に跳ね上がってしまう(5000ドル/1万ドル)。これではクレジットスコアにとってマイナスだ。

クレジットスコアを決定する要素には、クレジットヒストリー(信用実績)もある。つまり、クレジットカードをどのくらい長い期間、保有しているかということだ。ずっと前につくったクレジットカードを解約すると、カードの平均保有年数が短くなり、それに伴ってクレジットスコアも下がってしまう。

ただし、クレジットカードを解約したほうが賢明な場合もあるだろう。特に、年会費を支払う必要があるカードだ。そして、クレジットカードを解約する際には、事前に借入分を全額返済するのを絶対に忘れてはならない。

あまり使っていない古いクレジットカードはどうすべきだろうか。そうしたカードについては、折に触れて利用し、すぐに全額を返済しておこう。まったく使わないままにしておくと、カード会社が先に自動解約してしまいかねず、そうなるとやはり、クレジットスコアに悪影響が及ぶ。

こうした事態を防ぐには、定期的に発生する少額のサブスクリプション料金や請求書の支払いにそのカードを利用して、それと同額を定期的に入金するようにすればいい。これなら簡単だ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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