経済キャスター/Forbes JAPAN編集部コントリビューティングエディター

女優 米倉涼子

今年女優デビュー20周年を迎えた米倉涼子。これまで多くのヒットドラマの主演を務め、今シーズンの主演ドラマ「ドクターX」は、今年放送されたテレビドラマで最高の初回視聴率を記録した。

彼女の活躍は日本国内に留まらず、ミュージカル界の世界最高峰であるニューヨークのブロードウェイで長年上演されている舞台「シカゴ」で主演を務めるなど、グローバルでも活躍している。ブロードウェイで3度主演を務めた日本人女優は彼女が初めてだ。

すでに日本でトップの地位を築いている中で、なぜ彼女は海外でも挑戦し続けるのだろうか? トップランナー米倉涼子の思考を紐解く。


生まれて初めて「この役が欲しい」と思った

ブロードウェイの舞台に立つことになった一番のきっかけは、海外進出をしようと思っていたわけではなくて、もともとシンプルに「シカゴ」の作品自体が好きだったことに尽きます。

サウンドトラックを壊れるくらいまで聴き込んだり、世界各地で上演されるあらゆる「シカゴ」を観に行ったりしていたため、劇中のどの場面も好きになったのです。実は私はこざっぱりとした性格で何事も深く突き詰めることがないので、「シカゴ」をこれだけ好きになったのは自分でも不思議です。

私は歌手や踊り手ではありませんが、この「好き」という気持ちがずっと自分の中にあって、2008年に「シカゴ」が日本で上演されることを知った時には、関わりたいという一心で主演を務めることになりました。生まれて初めて自分から「この役が欲しい」と思った作品です。そして、この日本での主演が後のブロードウェイ「シカゴ」の主演に繋がっていきました。

そのきっかけは、2010年に私が日本で2度目に主演した「シカゴ」に、本場のブロードウェイ女優アムラ=フェイ・ライトが加わったことです。彼女は世界中で17年間ずっと「シカゴ」を演じていてこの作品で一番有名な女優であるにも関わらず、初めて日本語でその役を演じるという挑戦をしていたのです。

彼女は完璧ではないけれど頑張って日本語を練習して、日本語の台詞で役をこなしていました。その頑張っている彼女を見て、私も海外で挑戦できたらいいなと思ったんです。もしも彼女が日本に来ていなかったら、私はたぶんブロードウェイに行くことを考えることはなかったです。

ミュージカル「シカゴ」の舞台に立つ米倉涼子とアムラ=フェイ・ライト
ブロードウェイミュージカル「シカゴ」の舞台に立つ主演の二人。米倉涼子(左)とアムラ=フェイ・ライト(右)

文=瀧口友里奈 写真=小田駿一

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