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中国版スターバックスと呼ばれる上海本拠の「ラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)」は今年5月に米ナスダック市場でIPOを果たしたが、11月15日に同社の株価は最高値を更新した。背景には、米中の貿易交渉の先行きに楽観的ムードが漂い始めたことがあげられる。

また、ラッキンコーヒーは11月13日に発表した第3四半期決算で、前年比558%増となる2億890万ドルの売上を報告していた。同社の店舗数は昨年末時点で1189店舗だったが、今年の年末には3680店舗に達する勢いだ。

11月15日の株価急騰によりラッキンの時価総額は64億ドル(約6960億円)にまで膨らみ、会長のCharles Lu(別名:Charles Zhengyao Lu、もしくはLu Zhengya)の保有資産は22億6000万ドルに上昇した。Luはレンタカー企業のUcarの株式も保有している。彼はフォーブスが先日発表した中国の富豪リストで194位にランクインしていた。

また、同社の女性CEOのJenny Zhiya Qian(銭治亜)の保有資産も10億ドルを突破した。中国は資産10億ドル以上のビリオネアの数で、米国に次いで2位になっている。

スターバックス創業者のハワード・シュルツの保有資産は42億ドルだが、LuやQianは急速に資産を増大させ、シュルツを追撃しようとしている。2017年に創業されたばかりのラッキンの株価は、5月のIPO価格の17ドルから60%近い値上がりとなった。

ただし、スターバックスの時価総額は1000億ドル近くに達しており、知名度の点でも、ラッキンをはるかに上回る。さらに、ラッキンはまだ黒字化を達成しておらず、第3四半期に8200万ドルの損失を計上した。

しかし、ラッキンがわずか数年で、中国市場においてスターバックスを脅かす勢力に急浮上したのは明らかであり、同社の動きからは今後も目が離せない。

編集=上田裕資

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