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元新聞記者のダイバーシティ・レポート



脊髄性筋萎縮症で介助が必要な生活をしてきた。出産もした(撮影・宮本直孝)

病気や障害を抱えても、自然に生きる

なぜ、宮本さんはこうした活動を続けるのでしょうか。「ハンディのある人たちに、会ってみたいんです。どんな気持ちなんだろうと思って実際に会ってみると、彼らは自然に生きていることがわかります」と宮本さん。

「障害や見た目に関する病気は、周囲に悪気なく『人と違う』『マイノリティー』と見られてしまいます。モデルの人生が見えるような表面的でない写真を撮って、通りがかりの人にもずっと見ていたいと思ってもらえたら。結果として、社会での理解が深まれば嬉しいです」

見た目問題のある夫婦と出会って、宮本さんはこう思いました。

「夫婦の関係は、見た目の問題があるからといって、特別に気を使いあっているというものではない。それぞれに違う関係があるのは、どんな夫婦でも同じなんだな。ありがとうって恥ずかしくて言えないけれど、心の中でありがとうって思ってる」


口蓋裂で生まれ、手術を繰り返したという(撮影・宮本直孝)

見た目の「個性」を、強みに変える

筆者は、ダウン症のある人たちのダンススクールの取材を続けてきました。彼らは、心臓に病気があったり、成長がゆっくりだったり、心身に特徴があります。人と違うと見られ、周りに受け入れられない体験もしているそうです。

一方で、彼らはダンスという強みを持っています。心の底からダンスを楽しむ笑顔や、通常の何倍もの努力をしてできるようになったブレイクダンスは、彼らだけの個性や輝きです。宮本さんの写真からも、人と違うことが個性であり、夫婦それぞれの関係性や内に秘めた強さがあることが伝わってきます。

連載:元新聞記者のダイバーシティ・レポート
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文=なかのかおり

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