管理職になりたくない? それでもキャリアを成長させる方法

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また、管理職になることによって昇給や賞与が与えられた場合は、報酬の再交渉が必要になる可能性もあることを心に留めておくこと。管理職に昇進した時点では昇進に結び付けられた追加の報酬が発生しなかったとしても、あなたが担う責任が少なくなることを理由として上司は報酬を減らすと主張するかもしれない。

あなたの役割が直接会社の業績に影響し、一般社員に戻っても管理職と同等の影響を与えることができると証明できる場合、どのような主張をするか準備しておくべきだろう。

パーソナルブランドを積極的にアピール

カレンの質問では、大半の人が目指す管理職をやめるという普通とは異なる選択をすることに潜む問題点が示されている。キャリアを通してチームや予算が増えていることを示せる場合、キャリアで進展を遂げていると説明する必要はない。しかし、目に見えて分かるこうした進展の指標がない限り、成功を証明する何かが必要だ。

成功を示す一つの方法は、業界や機能の中で知られた専門家になることだ。会議で講演したりメディアで取り上げられたり、業界ジャーナルに記事などを掲載したりすることは、あなたのソートリーダーシップを明白な形で確立する方法だ。

人材あっせん業者を含む大きな人脈を持つことで、自分の分野で人々にまず思い出してもらえる存在になれる。また、インターネット上でのプロフィールを最新のものに保ち、ソーシャルメディアで精力的に活動することで自分のブランドが人目に触れる状態を維持すれば、専門性を共有することができる。

こうした活動を行えば、管理職になることなく自分のキャリアの信頼性を向上させることができる(私は新たな業種に移るときにこの戦略を使用したことがある。そのためこの手法は、会社勤めを通したキャリアの成長を望まない起業家にも効果的だ)。

重要なのは自慢できる地位ではなくキャリアの寿命

「他の人が考えていることは気にならない」「自分には自分の成功の定義があり、それこそが大事なのだ」と言えば、自信があるように聞こえるかもしれない。しかし、あなたを採用するのは人なので、あなたのキャリアのためには他者が考えていることをうまく管理する必要がある。従業員としても個人の企業家としても、将来の雇用主や顧客には今も今後もあなたを選んでほしいはずだ。

翻訳・編集=出田静

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