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そして2つ目としてはアントラーズが持つブランド力にある。立ち上げからまだ6年と若いベンチャー企業であるメルカリにとってはJリーグを代表するアントラーズのアセットは非常に魅力的だった。「今後メルカリが日本を代表する会社、そして世界へ出ていくためにアントラーズが持つ大きなアセットを活用していきたい」と小泉氏は加える。

最後に挙げたのが新たなビジネスの創出だ。サッカーを中心としたエンターテイメントとテクノロジーの相性の良さ。今後通信システムが5Gとなっていく過程でファンの様々なスマートデバイスを活用した観戦方法やエンターテイメントを楽しみ方の可能性が広がっていく。加えて地域とテクノロジーの融合もビジネスの創出を生み出すことになる。


Getty Images

高齢化などの課題が各地域に出てきているが、その課題解決にテクノロジーが大きな役割を担っていくことになる。解決策を「鹿島モデル」の成功例として日本全国に出していく。「この地域と自治体の方々と実証実験するような場として新しいライフタイルを提供する街づくりへの貢献をしていきたい」と小泉氏はいう。

アントラーズ愛は鹿嶋の街に「メルペイ」文化を構築できるか

11月1日の浦和レッズとの一戦を前にカシマスタジアム周辺の住人や地方から来るアウェイサポーターが集まる宿泊施設や飲食店にも立ち寄った。

スタジアムから車で約13分先にある宿泊施設MARBLE B&Bでも「メルペイ」を始めとするキャッシュレス化が進んでいた。

4部屋だけの小さな宿泊施設の中はアントラーズ愛に溢れており、選手達、その家族も利用したことのある場所には過去に在籍していた選手の背番号にちなんだ部屋もある。サポーターにとっては堪らない空間だ。アントラーズがACL(アジアチャンピオンズリーグ)に出場し、海外チームと対戦する際には外国人の宿泊客も多い。

この施設で「メルペイ」を導入した経緯について代表取締役の鈴木綾子さんは「メルカリさんが鹿島アントラーズを買ったということでホームタウンとしてはメルペイを使えないとまずいなと思い、いち早く手続きをして導入させていただきました」という。

メルカリがアントラーズの株式取得の数日後には申し込みを行った。海外からの宿泊客に対応するためにクレジットカードやQRコード決済は以前から導入。アントラーズへの愛からメルペイもいち早く取り入れたことで宿泊客への使い方をサポートし、その便利さやおトク感を伝える、いわばメルペイの伝道師になっている。

鹿島スタジアムから車で約10分離れた場所で飲食店ダイニングおおさきを営む大崎直寿オーナーも「アントラーズを応援すること、それがすなわちメルカリを応援することになる」と語り、サポーターであるからこそ導入を決めたことを明かしてくれた。

文=新川諒

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