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ウーバー元CEO トラビス・カラニック / Getty Images

ウーバー元CEOのトラビス・カラニックは今月だけで、7億1000万ドル(約772億円)相当のウーバー株を手放した。ウーバーは5月にIPOを果たしたが、関係者や初期投資家の株式売買を禁止するロックアップ期間が11月6日に終了した直後に、カラニックは6億1000万ドル相当の株式を売却した。

カラニックはその後、さらに1億ドル相当以上のウーバー株を放出していた。彼が放出したウーバーの株式は合計2630万株に達しているが、今もなお7100万株を保有しているとされる。

カラニックの保有資産をフォーブスは、今年10月上旬に公開した富豪リスト「Forbes 400」で35億ドルと試算していたが、現在は31億ドル程度にまで減少したと見積もっている。

カラニックは現在もなお、ウーバーの取締役会に残っているが、ロックアップ期間終了後に彼が売却したウーバー株は、他のどの幹部よりも多い。カラニック以外で先週、株を売却した幹部はプロダクト主任のマニク・グプタのみで、彼は40万ドル相当の株式を放出していた。

一方、同社会長で元ノースロップ・グラマンCEOのロナルド・シュガーは、新たに95万2000ドル相当のウーバー株を購入し、会社に対する忠誠心を示した。

カラニックは、2018年1月にソフトバンクがウーバーに出資を行う以前は、一切のウーバー株を放出していなかった。彼はソフトバンクがウーバーの筆頭株主となり、自身が取締役会から追放された7カ月後にも、約10億ドル相当のウーバー株を売却していた。

彼は株式の売却益の一部を、自身のファンド「10100 Fund」の設立に注いでいた。

カラニックは現在、フードデリバリー事業者向けのゴーストキッチンの運営を行う「クラウドキッチンズ」のCEOを務めている。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、彼は自己資金3億ドルと、サウジアラビアの政府系ファンドから調達した4億ドルを、クラウドキッチンズに注いでいる。

フォーブスはカラニックの代理人にコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。

編集=上田裕資

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