しかし、Disney+が長期的にネットフリックスを打ち負かすためには、グローバルでの支持を獲得することが必須となる。
調査会社Digital TV Researchが、今から6年後の2025年の世界のストリーミングサービスの会員数予測を公開した。それによると、トップに立つのはネットフリックスで会員数は約2億3600万人、2位はアマゾンプライムで約1億3500万人、3位がDisney+で約1億1200万人とされた。
ネットフリックスの会員数は現在、世界で約1億5000万人とされる。Digital TV Researchによると、今後の6年でネットフリックスが新規に獲得する会員の90%以上が米国外のユーザーになるという。つまり、この市場に遅れて参入したDisney+は、可能な限りすみやかにグローバル展開に注力すべきだということになる。
グローバルで戦う上で、先行して世界各地で足場を固めたプレイヤーが有利になる。ネットフリックスは現在、200近くの国でオペレーションを行っている一方で、アマゾンプライムが進出を果たしたのは18ヶ国にとどまっている。しかし、既存のメディア企業のような制約に縛られないアマゾンは、ディズニーのような伝統的エンタメ企業以上の自由度で、配信地域を拡大できるという見通しもある。
一方でディズニーの強みと言えるのが、ディズニーランドのようなエンタメ施設や膨大なコンテンツを通じた、ブランドの認知度の高さだ。
Disney+は既に、今後の数カ月以内のサービス開始地域を明らかにしており、オーストラリアとニュージーランドでは11月19日に始動し、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、英国では来年3月末を予定している(日本でのサービス開始時期に関しては、現時点では不明)。
ネットフリックスと戦う上で、Disney+がグローバルで支持されるサービスを目指さねばならないことは明らかだ。