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カリフォルニア州に本拠を置く小型衛星打ち上げ企業「ロケットラボ(Rocket Lab)」は、10回目となる打ち上げの日程を発表した。搭載されるペイロードには、日本企業が開発した人工流れ星衛星が含まれる予定だ。

ロケットラボは今回のミッションを「Running Out Of Fingers」と名付け、小型ロケット「エレクトロン」を11月25日にニュージーランドのマヒア半島にある自社の射場から打ち上げると発表した。

ロケットラボは、今回の打ち上げからエレクトロンロケットの1段目機体を回収し、再利用するという。同社は今年8月、パラセールを使ってロケットを降下させ、ヘリコプターで回収してスペースXのファルコンロケットのように再利用する技術を開発中だと発表していた。

しかし、今回の打ち上げで最大の注目ポイントは、日本企業「ALE」がロケット打ち上げサービスプロバイダー「Spaceflight」と協力して打ち上げるペイロードだ。この人工衛星「ALE-2」は重量75kg、幅80cmで、粒子を大気圏に向け放出し、人工流れ星を発生させる予定だ。

ALE-2の打ち上げは、「Sky Canvas」と呼ばれるプロジェクトの一環で行われる。ALE-2は、地上400kmを周回しながら幅約2cmの粒子を放出する。粒子は大気圏に突入する際に燃え上がり、地上からは流れ星のように見える。人工衛星の打ち上げ後、数ヶ月間に渡って運用試験を実施し、2020年に人工流れ星の実証を行う予定だ。

「今回の打ち上げによって、世界初の人工流れ星の実現に大きく近づく。我々は、Spaceflightの支援に感謝しており、この大きなステップを同社と共に歩むことを光栄に思う」とALEの岡島礼奈CEOは声明で述べている。

東京五輪での天体ショーを視野に

ALEは、人工流れ星による天体ショーを2020年の東京オリンピックなど、主要なイベントで実施することを目指している。技術が完成すれば、200km圏内で数分間に渡って人工流れ星を楽しむことができるという。

BBC Futureの記事によると、人工流れ星の粒子はタンクから高圧ガスによって秒速8kmで放出されるという。

ALEの公式サイトには、「我々は、軌道を周回中の超小型衛星から特殊な材料で作った粒子を放出して人工流れ星を作り出すことを目指している。粒子は、地球の大気圏に再突入する際に燃焼し、プラズマ発光することで地上からは流れ星のように見える」と記載されている。

ALEは今年初め、初号機であるALE-1を日本製のイプシロンロケットで打ち上げており、ALE-2と合わせて5色の人工流れ星を作り出すことが可能だという。同社は、天体ショーの実現だけでなく、粒子が大気圏に再突入する際に有効なデータを収集して科学者に提供することも目指している。

ロケットラボにとっては、今回が2019年に入って6回目の打ち上げになる。同社は、米国内に2ヶ所目の射場を近々立ち上げる計画で、ロケットの再利用を実現することで将来的には打ち上げ頻度を高めたい考えだ。

「商業打ち上げを開始してわずか2年で10回目の打ち上げを達成したことは、驚異的な成果だと言える。今後、打ち上げ頻度を現状の月1回から目標の週1回に増やす上で、エレクトロンロケットの回収・再利用は大きな役割を果たすだろう」と同社のCEO、Peter Beckは声明で述べた。

編集=上田裕資

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