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スーツ参考商品(ダーバン)

サッカー指導者として、海を渡った日本人、西野朗。常に誇りを背負って戦ってきた男は、いま何を見据えているのだろうか。「ダーバン」のスーツをエレガントに着こなす西野に、チームづくり、人生哲学、そしてファッションについて聞いた。


高校、大学、実業団と、サッカー選手としても活躍し、1990年に現役を引退したあとは、Jリーグや代表チームなどで指揮を執るという華々しいキャリアを歩み続ける西野朗。今年から活躍の場を海外に拡げ、欧州などで大活躍するサッカー選手たち同様の道を歩む国際的な人だ。

「サッカーをやっている者にとって、いまやJリーグに入ることだけが最終目的ではありません。Jリーガーを経て、代表チームに入る。あるいはヨーロッパなど外国のチームに移籍する。そうした多彩なステージで活躍することも選手たちの(遠くない)目標になっていると思います。指揮官として、そこまでの目標をもってサッカーをやっていかなければいけないと選手たちにも常に促すようにしています。さらに言えば、私たち指揮官も、日本だけでなく海外へ挑戦する目標をもってやっていくべきだろうと思います。そういうなかで、プロとして、自分のためだけのサッカーではなく、何かを背負っていくという『誇り』や『プライド』が生まれていくのだと思いますし、それがプレイや指揮にも反映されるのではないでしょうか」

指揮官として西野が理想とするのは、ゴールをたくさん量産して、ファンやサポーターと喜び合うようなスペクタクルなサッカーだ。「それはどの監督でも考えることかもしれませんが」と前置きしたうえで、自分たちでボールをコントロールし、ずっと攻撃を続けるサッカーを西野は目指している。

しかしその理想を実現することは容易ではない。選手を自由に集められることは少なく、クラブチームの場合はその選択の幅はさらに限られる。ポテンシャル的に自分の理想とする選手が実際にいなければ目論みは絵に描いた餅だ。



「自分の哲学やチームに脈々と受け継がれてきた伝統、サッカーに対するコンセプトをチームのメンバーに落とし込んでいく。その作業は一朝一夕にはできません。選手たちにもこういう状況ならばこういうこともできると常に多くの選択肢を与え、さまざまな挑戦をさせることも必要です。それに多くの選手を同じ方向に向かわせなければいい試合はできません。チーム戦術を理解していない選手や半信半疑でプレイしている選手がいたら、とても試合には勝てません。どのようなサッカースタイルを目指していくかということをみんなで共有できるようなチームづくりが大事でしょう。ある意味、采配というのは明確なメッセージを選手に、チーム全体に、伝えていくことだと思いますね」

指揮官としてグラウンドに立つとき、西野は席に座ったまま指揮をするタイプではない。グラウンドのすぐ近くに立って、選手たちに指示を出していく。サッカーの場合、試合がひとたび始まってしまうと戦況は刻々と変わっていく。

必要に応じてブレイクが入るバレーボールなどのスポーツと違って、コーチや選手たちとコミュニケーションを取る暇もなく、指揮官も選手も即断即決を求められる場合が少なくない。だからこそ常日ごろから指揮官の思い描くサッカースタイルを選手たちに継承していくことが重要だ。

サッカーの場合、スタジアムでは指揮官はスーツ姿で指揮を執ることが多いが、現在、日本を離れてアジアで活躍する西野が愛用するのは「ダーバン」のスーツだ。



「このダーバンのスーツを着て以来、4戦負けなしという成績です」とジャケットに袖を通し、ネクタイを締めながら笑って話す。

「国が暑いところなので、常にジャケットを着て、ネクタイを締めてというわけにはいかないのですが、やはりスーツを着て試合に臨むと、気持ちがとても落ち着きます。

しかもこのスーツは着心地が最高によく、自分の体形にもフィットしてくれます。チームを指揮するのにも絶好だと思いますよ。これは私の『勝負スーツ』です」

西野が愛用する「ダーバン」は、正統派のビジネススーツとして高い知名度を誇るブランド。誕生は70年。2020年には50周年の節目を迎える。デビュー以来、常に時代のニーズをいち早くとらえ、ビジネスパーソンのスタイルを提案し続けてきた。ブランドの根底に流れているのは、スーツづくりを「継承」していく姿勢だ。

「ダーバン」はブランドを立ち上げて以来、自社でのものづくりにこだわり、いまはそのすべてのスーツを「ダーバン宮崎ソーイング」というスーツファクトリーでつくっている。縫製や裁断、プレス仕上げから厳格な商品検査など、スーツづくりにおける職人的な技術を受け継ぎ、次世代人材を育成していくという「継承」を行ってきた。

加えて常に新しいことにも果敢に挑戦するのが「ダーバン」の特徴だ。高温多湿な日本の夏を快適に過ごすために開発された清涼スーツの「モンスーン」は、クールビズが定着する少し前から開発し、いまは夏の定番シリーズとなっている。

変化する時代をとらえ、新たな挑戦を続けることが、長年培った技術の「継承」にもつながると「ダーバン」では考えているからだ。

「サッカーに限らず、経験値というものは後々、必ず生きてくるもの。プレイも経験値によって変わると思います。国を背負って戦うことになれば、『誇り』や『プライド』をもってプレイしていかなければなりません。その重みや責任を背負っていくだけでなく、誰かに与えていく、伝えていく。あるいは何かに貢献しなければならないと考えるようになるものだと思います」

西野の言葉にはサッカーの伝統を受け継ぎ、未来へと歩もうとする強い信念が感じられる。それはスーツづくりを「継承」していく「ダーバン」の姿勢と重なって見える。

ダーバン
www.durban.jp


にしの・あきら◎1955年埼玉県生まれ。早稲田大学在学中に日本代表入り。78年に日立製作所へ入社。85年には8試合連続得点をあげベストイレブンに。J1リーグでの監督通算270勝は歴代1位。前サッカー日本代表監督。2019年7月にサッカータイ代表およびU-23代表監督に就任。

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