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試合観戦の前後で楽しめるサッカーアトラクションやステージイベントなどを提供してきたが、今年は特に“飲食”に力を入れ、常時10〜15種類の飲食店をキッチンカーで提供してきた。その経緯について、川崎はこう説明する。

「FC東京は『東京が拠点のクラブなのに定番商品がない』と言われてきました。実際、FC東京のサポーターはアウェイのスタジアムで飲食を楽しみ、ホームの味の素スタジアムでは飲食を楽しんでいない状況です。何とかその状況を変えたいと思い、今年1年は飲食に力を入れて取り組んできました」(川崎)

サッカーファンの間では、FC東京のサポーターはアウェイのスタジアムのグルメを食べ尽くし、ビールを飲み尽くすことから“イナゴ”とも呼ばれている。例えば、2019年3月に開催された湘南ベルマーレ戦で740Lものビールが消費されたという。

サポーターのニーズに応えるべく、飲食に力を注いだ結果、デイゲームでは1試合で9000人、ナイトゲームでは1試合で15000人が青赤パークに来場するようになり、前年と比べてフードの売上は1.7倍に増加。

そして夏頃から、T.Y.HARBOR BREWERYでつくるクラフトビールを全国各地で楽しめる移動型店舗「EL CAMION by T.Y.HARBOR BREWERY」に青赤パークに出店してもらい、夏場のビール需要に応えた。川崎によれば、「EL CAMION by T.Y.HARBOR BREWERY」は通常のキッチンカーの平均売上の3.3倍を記録し、サポーターにも人気だという。


移動型店舗「EL CAMION by T.Y.HARBOR BREWERY」 ©F.C.TOKYO

定番商品がないスタジアムからの脱却を図るとともに、サポーターに試合結果にかかわらず“楽しさ”を提供したい━━そんな思いから、東京を拠点にビールを醸造している「T・Y・HARBOR」と共同でビールを開発することにしたとのこと。

「T・Y・HARBORさんにはIPA、アンバーエール、ペールエール、スタウトなど4〜5種類のクラフトビールを青赤パークで提供してもらっています。他のイベントではアンバーエール、ペールエールなど苦味が少ないビールが好まれ、よく売れるそうですが、FC東京のサポーターにはIPAがよく売れる。そのためIPAを開発することしました。このビールが味の素スタジアムの定番商品のひとつになればいいな、と思います」(川崎)

首都・東京を拠点にするFC東京とT・Y・HARBORが協力しあって生まれた“MADE IN TOKYO”のオリジナルビール「F.C.TOKYO BEER in AO-AKA PARK」。

初の優勝を目指すチームを後押しする起爆剤となるか。また“イナゴ”とも呼ばれるFC東京のサポーターが1試合でどれだけのビールを消費するのか。11月23日の発売が楽しみだ。

文=新國翔大

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