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今年で11回目を迎えたアリババ主催のEコマースの祭典「独身の日」の売上が、またもや新記録を更新した。11月12日午前0時に終了した今年のセールは、24時間で384億ドル(約4.1兆円)の取扱高を記録し、アマゾンの四半期あたり売上の半分以上に達した。

独身の日の取扱高は、開始から1分強で10億ドルを突破し、1時間後には120億ドルを超えた。今年の合計取扱高384億ドルは、昨年の308億ドルから26%の増加だった。ただし、今年の伸び率は昨年の27%をわずかに下回っており、中国のEコマース業界が減速傾向にあること示していた。

アマゾンの直近の四半期あたり売上は700億ドルだった。アリババはその金額の半分以上を24時間で売り上げたことになる。米中の貿易摩擦の高まりを受けて、中国人消費者がアメリカ製品をボイコットするとの懸念もあったが、ほとんど影響は見られなかった。

海外からの輸入製品の取扱高で、米国ブランドは日本に次いで2位を占めた。米国製品ではジュエリーやアパレル関連が最も人気のカテゴリとなり、マーケティング企業WPICのEコマース部門の担当者はCNBCの取材に「米国製品の買い控えは見られなかった」と述べた。

イベントには米国のセレブたちも登場し、キム・カーダシアンはTモールのライブストリーミング番組で自身の香水を売り込んだ。また、テイラー・スウィフトは上海で開催されたコンサートのヘッドライナーを務めた。

配送の依頼件数も新記録を達成し、スタートから18時間31分で昨年の10億4200万件を突破した。参加ブランドの合計は20万以上に達し、そのうち2万2000のブランドが78ヶ国の海外ブランドだった。

アリババ創業者のジャック・マーは今年9月に会長職をリタイアしており、今年はマーが経営を退いてから初めてのイベントとなったが、昨年と同様に売上は新記録を更新した。

一方で、アリババの株価は独身の日が終了後の月曜日に1.1%の下落となった。背景には、売上の伸び率が昨年を下回ったことがあげられる。独身の日の取扱高384億ドルは、米国のあらゆるショッピングフェスティバルの売上を上回っている。

今年の独身の日の取扱高は、昨年の米国のブラックフライデーやサイバーマンデー、アマゾンプライムデーの売上の合計の2倍以上に達した。

編集=上田裕資

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