この件はアップル関連のニュースサイトAppleInsiderも取り上げ、来年のiPhoneが5G対応になる見通しが一層高まったと伝えている。クアルコムによると、同社は来年2億台の5G対応モデムチップの出荷を見込んでおり、「2020年には2つの需要の山場が到来する」と述べた。
その第1弾は2月にリリースされるGalaxy S11になり、第2弾については「別のメーカーによる新たな5G端末シリーズ」になるという。この第2弾がアップルを意味することは明らかだろう。来秋の5G対応が予想される端末としては、サムスンのGalaxy Noteの最新版や、グーグルのPixelの次期モデルがあるが、この2台がクアルコムの業績に巨大な貢献を果たすとは考えにくい。
残る可能性として浮上するのが、今年のiPhone 11での5G対応を断念したアップルが、来年のiPhone 12の全モデルを5G対応にすることだ。
投資顧問企業Bernsteinのアナリストは、クアルコムの2億台という予測が決して驚きではないと述べた。なぜならアップルが2020年モデルを5G対応させるのであれば、需要は急速に高まるからだ。著名アナリストのミンチー・クオも今年7月時点で、2020年のiPhoneは全機種が5G対応になると述べていた。
さらに、来年のiPhoneは5G以外にも豊富な利点を備えている。これまでのリーク情報によると来年の新端末はデザインを刷新し、5.4インチの小型端末も用意され、描画性能に優れたProMotionディスプレイを搭載するという。また、ライトニングポートの廃止やTouch IDの復活、3Dカメラの採用など非常に魅力的な機能が満載になる見込みだ。
1つ気がかりなのは、アップルが来年の端末の価格を大幅に引き上げるかもしれない事だが、2年の間、変化が乏しかったiPhoneが大幅な刷新を行うことは歓迎したい。アップルが新たな時代に向かい始めていることは確実だ。