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eスポーツが注目される中、ゲームのオンライン家庭教師サービス「ゲムトレ」が始まった。プロゲーマーの育成が目的ではなく、主に、不登校の子どもたちを対象に「習い事」として推奨する取り組みだ。

ゲームの全国大会や世界大会を経験したトレーナー(家庭教師)が在籍し、受講者はビデオ電話を通じて、ゲームを通じて脳を鍛えたり、コミュニケーションを高める狙いがある。料金は複数プランがあるが、1回1時間・月2回で月額5800円から。

サービスを立ち上げたのは、若手起業家の小幡和輝。1994年和歌山県生まれの小幡は、自身も小学生の頃から不登校を経験し、フリースクールや定時制高校をへて大学に進学。高校3年生で起業し、全国の社会人や学生らが高野山に集まって行う「地方創生会議」や教育分野の事業を手がけてきた。2019年5月には、脳科学者茂木健一郎とのゲームについての対談などを収録した自著『ゲームは人生の役に立つ。 生かすも殺すもあなた次第』を出版した。


小幡和輝の著作

11月現在、「ゲムトレ」でゲームを教えるのは、小幡がツイッターで公募したところ集まった全国の15人のトレーナー。全国大会レベルであるトレーナーと組むことでゲームを上達できるだけでなく、オンライン上でも情報リテラシーのある彼らとペアで行動することで、安心感を持って参加できるようにした。また昼夜逆転の生活を防ぐため、朝の実施を勧めている。10月から募集し、現在60人の生徒が集まった。

「eスポーツ元年」を迎えて

ゲームを巡っては、WHOが2019年5月に日常生活に支障をきたすほど過度にのめり込む状態を「ゲーム依存症」として精神疾患に認定した。一方で、イギリス全土の学校でスマブラの愛称で知られる「大乱闘スマッシュブラザーズ」が授業に導入され、日本でも19年に国体史上初のeスポーツ選手権大会が行われるなど、世界的にeスポーツの普及を後押しする動きがある。

「eスポーツ元年だった」と振り返る小幡。なぜ、オンライン家庭教師のサービスを始めようと思ったのだろうか。

文=猪俣由香、督あかり

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