宇宙にも持ち運べるトラベルケース|紳士淑女の嗜み

グローブ・トロッターのトラベルケース


森岡:昔、セレクトショップの知り合いの方が大きなグローブ・トロッターのトランクを持っていました。たくさん荷物が入るのですが、その分重たくなって、自分で運ぶのはちょっと辛いなという感じでした。最近は、2輪ホイール付きのトロリータイプも出ていますが、今回はキャビンケースの中の1つとスーツケースが4輪ホイールを備えています。ブランド初だそうですよ。

小暮:今回のコレクションは、ロンドンで活躍されている新進気鋭のデザイナー、吉本英樹氏をデザイン・エンジニアリング・ディレクターに迎えて設計したそうですよ。

森岡:最先端のマテリアルを使いながらも、スクエアなデザイン、グローブ・トロッターのアイコンであるコーナーパッドはそのまま採用している。英国ブランドらしい質実剛健さが残っている。クルマでいえば、メルセデス・ベンツのゲレンデヴァーゲンみたいな雰囲気。

小暮:森岡さんがおっしゃる通り、カーボン・ファイバーを素材に使ってもグローブ・トロッターらしさが残っている。普通だったらもっと未来的な要素を盛り込んでしまうかもしれませんね。

森岡:これならば、従来の愛用者でも違和感なく買い換えられます。

小暮:昔、聞いたことがあるのですが、欧州では、グローブ・トロッターのトランクを持ってホテルに行くと、扱いが違うそうですよ。

森岡:そろそろ個人で宇宙に出かけるような時代ですからね。そうなると、素材がカーボンですから宇宙に行くときに持っていくトラベルケースに、これ、いいかもしれませんね。

小暮:ブランド名は「世界中を闊歩する」という意味ですが、宇宙まで行くとなると「宇宙を闊歩する」とブランド名を改名しなければいけないかもしれませんね(笑)。




森岡 弘◎『メンズクラブ』にてファッションエディターの修業を積んだ後、1996年に独立。株式会社グローブを設立し、広告、雑誌、タレント、文化人、政治家、実業家などのスタイリングを行う。ファッションを中心に活躍の場を広げ、現在に至る。

小暮昌弘◎1957年生まれ。埼玉県出身。法政大学卒業。82年、株式会社婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。83年から『メンズクラブ』編集部へ。2006年から07年まで『メンズクラブ』編集長。09年よりフリーランスの編集者に。

photograph by Masahiro Okamura | text by Masahiro Kogure | fashion direction by Hiroshi Morioka | illustration by Bernd Schifferdecker | edit by Akio Takashiro

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