さて、サウナ浴+水風呂のあとは、しっかりと水気を拭き取ってから外気浴に進む。水滴を拭くことで毛穴がしまった状態となり、体温が逃げずに温かいままリラックスできるのだ。本イベントプロデューサーの秋山は、「メインディッシュはこの外気浴」と断言する。
「サウナも水風呂もそのための前菜みたいなもの。外気浴中に風がふぁっと吹いて、地球が愛撫してくれて、一体化しているような感覚になります」
つまり、それが「ととのう」ということなのだろう。
ととのった後は、失った水分や塩気を補うサウナ飯を食べてもいいし、シーシャ(水タバコ)やスペシャルコーヒーを楽しんでもいい。会場ではヴィヒタをブレンドした特別ノンニコチンのシーシャを提供していた。
シーシャを楽しむ、左から林紘平さん(29)、井ノ上はるかさん(28)。フェスは初参加。林さん曰く「ととのう経験をしてから、サウナは週2のペースで通っています」とのこと。
フィンランドのマイクロロースタリーで焙煎されたスペシャルティコーヒーを無料でサービス。
ところで、サーフィンを日常的に行う人をサーファーというように、サウナ愛好家をサウナーというのはわかるが、プロサウナーとはどんな立場の人か。秋山によれば、「サウナーはサウナで汗をかく人、プロサウナーはサウナのために汗をかく人。プロサウナーたちが今回のようなイベントを行って、サウナの魅力を啓蒙しているんです」とのこと。
今回のフェスではそんなプロサウナーたちのおかげで、ととのう状態も初体験できた。特に外気浴中、やわらかな霧雨と穏やかな風が産毛をかすかに揺らしたときのなんとも言えない感覚は忘れられません! ああ、サウナイキタイ!