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ガート・ボイル(Edward Wong / South China Morning Post / by Getty Images)

米国のアウトドアブランド「コロンビア」の女性会長ガート・ボイルが11月3日、亡くなった。95歳だった。彼女はこの業界における、数少ない女性リーダーとして知られ、テレビCMではユーモラスなキャラクターで愛された。

ボイルの一家はナチスドイツの迫害から逃れるために、1937年に米国にやってきた。当時の家族の所持金は20ドルだったという。

彼女の夫はオレゴン州ポートランドで小さなスキーウェア企業を経営していたが、心臓発作で急死した。経営を引き継いだボイルは1970年からコロンビアの会長を務めてきた。

ボイルは1984年に「ワン・タフ・マザー」と題した自社のCMに出演した。白髪頭の彼女はコロンビアのウェアを着用し、腕のタトゥーには「Born to Nag.(文句を言うために生まれてきた)」と刻まれていた。

彼女のタフなキャラクターは本物で、2010年には銃を持って自宅に押し入ろうとした男を警報アラームで撃退していた。

ボイルの夫のニールは、自宅などの財産の全てを担保に借金をしていた。夫の死後、彼女はまだ大学生だった息子のティムと共に、会社を建て直すしかなかった。

最初の1年で会社は倒産の危機に直面し、1400ドルで事業を引き取りたいという買い手が現れたが、ボイルはこれを拒否した。その後、事業を軌道に乗せた彼女は、コロンビアを時価総額62億5000万ドル(約6800億円)の大企業に育て上げた。

コロンビアは1998年に上場を果たし、現在は世界で7800人を雇用している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、ボイルは「チェアウーマン(女性会長)」と呼ばれるのを嫌い、常にチェアマンと名乗っていた。

編集=上田裕資

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