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2019.11.07

世界のeスポーツ企業ランキング 各社が1年で大躍進

Chesnot / by Getty Images


一方、敬虔な“eスポーツ信者”たちはキューバンの懐疑的な見方には見向きもしない。クランチベースによると、Envy Gaming社は今年1月、2000万ドル(約22億円)の資金を調達した。同社は現在、「オーバーウォッチ」大会に出場する「Dallas Fuel」や、来年開始予定のコール オブ デューティ大会に参加する「Dallas Empire」などのチームを所有している。

ピッチブックによれば、Gen.G社は今年4月、ランキング入りした企業の中では最高額となる4600万ドル(約50億円)を調達した。出資者には俳優のウィル・スミスや、NBAロサンゼルス・クリッパーズの少数株主デニス・ウォンが含まれる。Gen.Gのクリス・パク最高経営責任者(CEO)は「実は出資者が多過ぎて、自分たちに合ったパートナーを査定し直さなければいけなかった」と語る。

Envy社への出資者で、大リーグのテキサス・レンジャーズの少数株主であるケン・ハーシュは「米国では、人々が生まれた時から親しんできた従来型スポーツよりも、(eスポーツを)視聴し、それに参加している人の方が、特に若者層で多い状況になっている」と指摘する。

生まれた時からとはいかないものの、ゲームタイトルも着実に歴史を重ねている。コール オブ デューティとカウンターストライクの両シリーズは十数年にわたり続いており、リーグ・オブ・レジェンドは今年で発売10周年を迎えた。

以下は、今年の「世界で最も価値のあるeスポーツ企業」ランキングに入った13社。金額はフォーブスが推定する企業価値。今年はCloud9とTeam SoloMidが企業価値4億ドル(約440億円)で並び首位に入った。

1位タイ Cloud9/4億ドル
1位タイ Team SoloMid/4億ドル
3位 Team Liquid/3億2000万ドル
4位 FaZe Clan/2億4000万ドル
5位 Immortals Gaming Club/2億1000万ドル
6位 Gen.G/1億8500万ドル
7位 Fnatic/1億7500万ドル
8位 Envy Gaming/1億7000万ドル
9位 G2 Esports/1億6500万ドル
10位 100 Thieves/1億6000万ドル
11位 NRG Esports/1億5000万ドル
12位タイ Misfits Gaming/1億2000万ドル
12位タイ OverActive Media/1億2000万ドル

翻訳・編集=遠藤宗生

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