笑顔はキリッと歯を見せずに
打合せなどが終わって、相手との別れ際は、歯は見せずに、「強さ」が感じられるキリっとした笑顔がふさわしい。この時点で、ニコニコしたり、だらだらしたりするのは、とても時間を大切にしているようには見えない。
口の形は、奥歯の上下をあわせ、口角を少し上げれば、キリっとした笑顔になる。その場で契約などが成立すれば、思わず大笑いでガッツポーズをとりたくなるかもしれないが、ここは冷静に、始まりと途中のテンションから違和感のないレベルに抑えたい。そもそも、契約の決断は互いに冷静だからできたはずだからだ。
最後に言っておきたいが、仕事で笑顔を使い分けられるようにするには、日ごろから、自分の笑顔を意識しておくことだ。もし、目の前の相手の顔が暗いと思ったら、それは自分が笑っていないことの証拠だ。
食料も満足に手に入らない人類の原始の時代でも、笑顔は必要とされてきた。日々の生活では、自分たちの縄張りを、他の部族が侵略をしないように警戒をしていた。そんななかで、敵に出会ったときに、笑顔は危害を加えないというサインであり、とても重要だったはずだ。もちろん、それは現代にも当てはまることは、言うまでもない。
連載:表現力をよくするレシピ
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