ビジネス

2019.11.06

月2万円で、老後に3000万円の資産を形成──プロが厳選した資産運用プランを提供するサービスが登場

左からOneMile Partnersの瓜田雅和氏(オペレーション統括)、泉田良輔氏(金融スペシャリスト統括)、小田嶋康博氏(代表取締役)、原田慎司氏(事業戦略統括)、塚田翔也氏(テクノロジー統括)

「人生100年時代」の到来が叫ばれ、老後資金の準備に対する意識が高まる中、資産形成に関心を示す層は確実に増えつつある。

その一方で、資産形成に関する情報や選択肢は増加しているものの、「何から始めればよいのか」「どの商品が自分に適しているのか」といった根本的な疑問や不安は解消されておらず、資産運用に対して、「リスクが高い」「難しい」「自分には関係ない」と尻込みしてしまうケースがまだまだ多いように思われる。

そうした状況を踏まえ、個々のニーズにあわせてプロが厳選した資産運用プランを提供する「資産のセレクトショップ」を展開していこうとするのが、OneMile Partnersだ。

同社は11月6日、Coral Capital、マネックスベンチャーズ、電通国際情報サービスなどを引受先とした総額1.3億円の資金調達を実施したことを明らかにした。今回、調達した資金は、人材採用や店舗開発をはじめとした組織体制の強化に活用していく予定だという。

無料かつ対面で「働く世代」のお金の悩みを解決

OneMile Partnersは、仕事や子育てに忙しい「働く世代」を対象に、資産形成のサポートを行うべく、個々のニーズにあわせてプロが厳選した資産運用プランを提供する「資産のセレクトショップ」の展開を目指すスタートアップ。このサービスは、顧客一人ひとりの現在の家計や資産の保有状況、将来のありたい姿などを丁寧にヒアリングした上で、どのような資産運用の方法が最適なのかについて適切なアドバイスを提供してくれる、というもの。

創業は2018年11月。代表の小田嶋康博氏は英国に本拠を置く大手ヘッジファンドのマン・グループや資産運用大手のピクテ投信投資顧問の出身で、金融プロフェッショナルとしての豊富な実務経験を有する人物として知られている。

これまでは、主に富裕層向けの資産運用アドバイザリーの世界で活躍してきた小田嶋氏だが、この業界で働く中で、富裕層だけでなく、より若い「働く世代」の方々に対して、資産運用の価値を伝えていきたいと考えるようになったという。

上記の背景を基に、いくつかの事業プランを検討した結果、「はたらく世代の資産運用パートナー」という理念を掲げた上で、小田嶋氏が立ち上げたのが「資産のセレクトショップ」の展開を目指すOneMile Partnersだ。同社は2018年11月の設立だが、いよいよ本格的にサービスの提供を開始する。
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文=勝木健太

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