Close RECOMMEND

フォーブス ジャパン編集部 エディター


実際、「42」フランス校でプログラミングの技術を学んだ長谷川は、「42は実践型のカリキュラムが組まれていること、そして生徒同士が協力し合って学んでいくシステムがとても画期的だ」と言う。

例えば、42には教科書や授業のようなカリキュラムは存在しない。その代わりに世界の企業から最新の問題が共有され、それが課題として取り上げられる。その課題を解決する方法をインターネットで調べたり、友だちと協力したりしながら解いていく“問題解決型”の学習システムが取り入れられている。

「学校を卒業した後、企業で働くときに教科書はありません。何か分からないことがあったら、自分で検索したり、同僚や先輩から教えてもらったりする。その力を身につけることが何より大事になってきます。42では企業の即戦力になれるよう、課題解決力が自然と身につくようにシステムが構築されています」



「42」には基礎的なプロジェクトから、専門的なプロジェクトまで合計30以上のプロジェクトがあり、それらのプロジェクトは随時アップデートされていく。それにより、学生は自分のペースに合わせて、世界最先端の旬な技術課題に触れられるという。

生徒同士が対面で課題の答え合わせを行う

長谷川が「42」の特徴のひとつとして挙げた“生徒同士が協力し合って学んでいくシステム”というのが、生徒同士が課題の答え合わせを行うピア・ラーニングだ。

生徒は課題を解決し提出すると、システムによってランダムに生徒がマッチングされ、生徒同士で対面での答え合わせが始まる。当然、マッチングされる相手の習熟度レベルはバラバラ。そのため、答え合わせに選ばれた相手が自分よりも習熟度が低く、相手が理解するまで書いたコードの説明しなければならないケースもあるという。

「ただ、このコードレビューの仕組みによって、人に教える能力が養われるほか、自分の知識が整理できる。自ら学ぶ力、人に教えたり、教わったりする力が自然と身につくので、個人的は肌感覚ですが42の生徒はコミュニケーション能力が高い傾向にあると思います」

また「42」には卒業の概念がなく、その代わりに“レベル”という概念がある。課題を解くごとに、経験値としてポイントがもらえ、経験値が溜まるとレベルが上がっていく。「42」が定義した“エンジニアとして一人前”のレベル7から10だという。前述の通り、卒業の概念がないので、一定のレベルになった段階で自由に進路を選ぶこともできる。

文=新國翔大 写真=DMM.com提供

PICK UP

あなたにおすすめ

合わせて読みたい