キャリア・教育

2019.11.05 12:30

Z世代の部下をうまく管理する方法


遠隔勤務で働くジェネレーションZの従業員がいる場合、音声通話ではなくビデオ通話を選ぼう。オフィスで働く場合は、定例会議を設定し、絆を構築するとともに、相手の意見がしっかりと耳に届くようにしよう。また、連帯感のある文化を作るため、プロジェクト会議やチーム会議を行ってもよい。ジェネレーションZは人とのつながりを求めていて、チームの一部になりたいと思っているのだ。

最近の調査では、ジェネレーションZの75%が、難しい話し合いは電話よりもメールでしたいと回答した。気まずい雰囲気になる会話をしたい場合は、まずはメールなどで始めることを検討し、それでだめなら一対一のミーティングをしよう。

また、フィードバックのためのミーティングをサボらないこと。ジェネレーションZとは、継続的なコミュニケーションを行うことが重要だ。ジェネレーションZは自分の働きを認めてもらうことを求めていて、毎週、あるいは毎日評価をフィードバックしてもらうことを必要としている。とはいえ、フィードバックは短いものでよく、長時間のミーティングをする必要はない。

3. 福利厚生を真剣に見直す

ジェネレーションZは2008年の不況後に育った世代で、ミレニアル世代が仕事を見つけられなかったときの記憶をはっきりと持っている。兄や姉、そして家族の知り合いが就職活動や学生ローン返済の大変さについて話す場面を見てきたため、それと同じ境遇は避けたいと思っており、手堅い給与がもらえて頼れる職を得るという目標については絶対に妥協しない。

ジェネレーションZの前途有望な人材に対し、人事部がしっかりとした手当を出さなければならない理由はここにある。この世代は、給与が職務レベルと合っていれば、より熱心に、そして長期にわたって働くだろう。これこそが、この世代とミレニアル世代の最も大きな違いだ。管理職は給与の交渉は人事部に任せて、人材保持のためにジェネレーションZの成長と、緊密な関係構築に集中すればよい。
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編集=遠藤宗生

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