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2019.11.05 07:30

「機能価値」から「ブランド価値」へ。元メルカリ本間達也が、ラブグラフに入ったワケ

(左)マーケティングマネージャーとしてラブグラフの経営陣に参画した本間達也 (右)ラブグラフ代表取締役の駒下純兵


一方、ラブグラフ代表の駒下は本間の参画について、こう語る。
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「シード期からシリーズAヘ会社のフェーズが変わるタイミングで、LINEのプロジェクトマネージャー(PM)として活躍してきた吉村創一朗がCPO(最高プロダクト責任者)として参画してくれて。今回の本間の参画も似たような感じです。シリーズAからシリーズBへ会社を成長させていくために、データを活用してサービスをさらに伸ばしていかなければいけない。今後のラブグラフの成長に本間は欠かせないピースでした」(駒下)

創業時からこだわり続けた「ブランドの構築」

2015年2月に創業。カップルのデート撮影から始まり、マタニティ、ニューボーン(新生児)、ファミリーとサービスの幅を広げてきたラブグラフ。サービス開始から約4年で撮影件数は累計1万5000組を突破し、今年の5月にはプロフィール撮影サービス「.me(ドットミー)」もスタートさせるなど、順調に右肩上がりで事業を成長させている。
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競合サービスも登場する中、ラブグラフが成長を続ける理由を駒下は、「ブランドづくりへのこだわり」と「カメラマン教育への投資」の2点で説明する。

「昨今、D2Cブランドが多く立ち上がり、『ブランドが大事』『世界観にこだわるべき』と言われるようになりましたが、それはC向けサービスを作るのであれば今後はスタンダードになってくると思います。とりわけ、僕たちは“コトのD2C”をやっている。“撮影”という体験自体は事前に価値が見えづらいからこそ、よりブランドが大事になってきます。

ラブグラフは毎日使うサービスではなく、半年に1回、1年に1回のタイミングで使われるサービスなので、その1回の体験をどれだけ思い出に残せるか。体験自体がその人の人生の一部になれているかどうかは、とても大事な部分。だからこそ、創業時からブランドづくりを意識してきました」

「幸せをカタチにする」──このブランドづくりを徹底するため、ラブグラフは創業時から“写真が上手いフォトグラファー”ではなく“幸せの感度が高いフォトグラファー”という基準を設けて、フォトグラファーの採用にこだわってきた。



そのこだわりが結果的に、“ラブグラフっぽい写真”を生み出すことにつながり、ラブグラフに写真を撮ってもらいたいニーズが急増。そうしたニーズに応えるため、フォトグラファーの採用に力を入れ、登録するフォトグラファーの人数は400名を超えた。

彼らが写真のクオリティはもちろん、より良い撮影体験を提供できるよう、2018年7月にスターバックスコーヒージャパンの人材開発マネージャーとして活躍してきた目黒勝道をフォトグラファー人材採用・研修外部顧問として迎え入れ、同年10月には共同創業者の宮村優哉が3年半勤めたリクルートを卒業し再度ラブグラフに参画した。また同年、ブランド構築のための部署「CCO(Chief Creative Officer)室」を共同創業者CCOの村田あつみが立ち上げている。
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文=新國翔大 写真=ラブグラフ提供

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