先延ばしにするのをやめる5つの方法

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私は、現代の多くの労働者と同様に物事を先延ばしにする癖がある。送りたくない電子メールやしたくない電話、したくない会話、床の掃除などがそれに当たるが、自分を奮い立たせて実行に移すことの方が多い。

それは大抵、私が本当にどうしてもやりたくない一つのことを避けるためだ。起きたときや準備をしている間、あるいはそれを実行に移すのを避けるためにやることリストの他の全ての項目を完了していく間に不安を感じるような項目だ。

この段落を読んだあなたの頭には、自分が避けていることが浮かんだことだろう。この癖は注意しなければ雪玉式に大きくなり、過剰な先延ばしにつながる可能性がある。先延ばしにする心理について説明する記事は多いものの、この問題にどう対処すべきかがより大きな問題だ。ここでは、必要なことを先延ばしにするのをやめて今日終わらせるための5つの方法を紹介する。

1. とりあえず手を付ける

作家で起業家のジェームズ・クリアは、新たな習慣を形成するための「2分メソッド」を編み出した。クリアは著書『Atomic Habits(極小の習慣)』の中でこの方法について説明している。それは、新たに習慣にしたいことを2分間行うことだ。そうすれば、達成したい大きな目標も非常にシンプルなものになる。

クリアは「『30分のヨガ』は『ヨガマットを取り出すこと』、『授業のための勉強』は『ノートを開くこと』、『洗濯物を畳むこと』は『靴下を畳むこと』、『5キロ走ること』は『ランニングシューズの紐を結ぶこと』になる」と述べている、クリアはこれを「入り口の習慣」と呼んでいる。

「要は、習慣をできる限り簡単に始められるようにすることだ。1分間瞑想(めいそう)したり、本を1ページ読んだり、服を1着しまったりすることは誰にでもできることだ。先ほど述べたように、正しいことを始めるとそれを継続するのははるかに楽になる。そのため、これは強力な戦略だ。新たな習慣は難題のように感じられるべきではない。その後の行動は難しいかもしれないが、最初の2分は楽なはずだ。必要なのは、より生産的な道へと自然に導いてくれる『入り口の習慣』だ」(クリア)

2. 完璧さを追い求めるのをやめる

フランスの作家・哲学者のボルテールは「ベスト(最高)はグッド(良いこと)の敵だ」述べている。また、フェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)は著書『LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲』の中で「何かを完了することは完璧にすることよりも良いことだ」と述べている。両者とも、同じポイントを突いている。それは、完璧さを追い求めると物事を終えられないことだ。そのため、完璧さにとらわれず終わるまで取り組み続けることが大事だ。
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翻訳・編集=出田静

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